広島縄会にて、伝統と革新が交わる緊縛の世界を学ぶ。
緊縛師、ロープパフォーマー雨宮蛍さんが主宰する緊縛講習会では、初心者から上級者までを惹きつけるカリキュラムが展開されます。
緊縛講習会にモデルとして参加し、奥深い緊縛の世界を少し覗いてみました。
広島縄会とは?緊縛の世界への扉
広島縄会は、広島の緊縛文化を広めることを目的としたコミュニティです。
雨宮蛍さんによって主催されるこの緊縛講習会は、初心者から経験者までを対象に、縄の結び方の技術から緊縛の美学までを学べる場を提供しています。
参加者には、緊縛が単なる束縛ではなく、表現の一形態であることを理解し、安全かつ尊重をもって行う方法を伝授します。
広島縄会への新規参加者は、初歩から応用まで段階的なカリキュラムを受けられるため、緊縛文化への深い洞察を得られると共に、縄と人との関係に新たな価値を見出すことでしょう。
広島縄会の歴史
広島縄会は、広島では正しい緊縛を学べる場所がなく、雨宮蛍さんとその師匠により、広島の緊縛文化を広め、盛り上げることを目的として設立されました。
蛍さんは、30歳を超えて、緊縛に興味を持ち、SMクラブにて勤務。ですがS嬢としての立ち振る舞い、緊縛などについて、指導できる体制はなく、M嬢として勤務し、Sの立ち回りをご自身にて習得します。
その際に、東京から広島に来ていた師匠に出会い、緊縛を1から教えてもらいました。広島のSM業界を盛り上げたいと意気投合した2人によって、広島縄会が設立されるのです。
師匠が東京に戻られ、現在は蛍さんが代表として広島縄会の活動を牽引しています。
雨宮蛍と縄のコラボレーション:一体どんな魅力?
広島縄会で開催される緊縛講習会において、参加者にとって独特な魅力を放ちます。
雨宮蛍さんは、緊縛における表現の幅と深みを理解しており、その技術と感性を活かした指導は、縄の芸術を学ぶ者に新たな視点を提供します。
SM的な緊縛だけにとどまらず、エンターテインメントとしての緊縛にも精通している蛍さんならではの、繊細かつ力強い縄使いと、広島縄会の専門知識が融合することで、緊縛の世界の可能性を拡げ、深い学びと体験を提供しているのです。
魅せる緊縛を学べるのも広島縄会の魅力でしょう。
△シンガーソングライター矢野絢子さんのライブアルバム「焔」アルバムジャケット用撮影。
広島縄会の緊縛講習会に参加してみた!
広島縄会にて、緊縛モデルとして初緊縛を体験してきました。
今回私が参加したのは、中級者クラス。
縛り教室では、初めて教室に参加する方は、誰でも初心者クラスからの参加となります。
「安全第一」「モデルさん最優先」をモットーに掲げ、安全な緊縛を基礎から学べるので安心です。
雨宮蛍による緊縛講習会の魅力とは?
雨宮蛍さん主催の緊縛講習会は、アットホームな雰囲気です。
SM界隈独特の淫美な雰囲気は一切なく、明るく爽やかな教室内は清潔。
ペットの可愛いインコが2羽おり、初めて訪れる方でもリラックスして緊縛を学べます。
教室では、安全で穏やかな雰囲気の中、参加者は緊縛の複雑な技術だけでなく、コミュニケーションの深さやモデルの信頼関係の構築についても学ぶことができます。
私が参加した際は、男性の方に3パターン縛っていただき、蛍さんが確認したり、痛いところがあれば縄を修正してもらったりして、3度吊られました。
怖い雰囲気が全くないので、少しでも体に違和感があれば声を出すことができ、モデルとして参加しても、縛り教室の生徒として参加しても安心です。
△単管にて制作したオリジナルの吊り床。(業者による定期点検もしており、強度も安心)
△ペットのだいちゃん。とっても可愛い。蛍さんに向かっておしゃべりします。
ドキドキワクワクの初めて吊られてみた感想。
今回は初めて縛られて吊られてみると言うことで、かなり緊張していました。
事前にメールで何度もやりとりし、SNSは拝見していたのですが、ショーについてのお写真が多くドSな女王様をイメージしていました。
ですが、実際お会いすると優しさがオーラで溢れていて思わず笑みが溢れます。
緊縛講習会に参加された男性も、SMが好きで講習会を受けているのではなく、縄が純粋に好きで趣味として緊縛を勉強されている方でワイワイおしゃべりしながら、縛られていきました。
△横吊り。人生初の縛って吊られる。
人生初の縛りは、横吊り。講習会参加の生徒さんのモデルとして張り切りました。
まず初めに縄パンツ(正式名称:ヒップハーネス)と呼ばれる腰の部分を縛られ、胸縄(高手小手縛り)を縛っていきます。
しっかり安全に縛られていることを蛍さんが確認し、太ももに縄をかけて吊られていきます。
その際も受け手側の体重移動の仕方、アンバランスな状態の時は先生が倒れないように支えてくださるので、流れに身を任せていたら宙に浮いていました。
蛍さんが吊られた状態をチェックし、生徒さんへ直したほうがいい点を解説します。(今回はセンターがずれているそうです。)
吊られているのは5分が限界とのことで、写真をとっていただき足から外していきます。
足の縄を外し床に足がついたら「モデルさんの転倒を防止のために上は吊ったままにして支えにしようね」などと生徒さんに教えている蛍さん。
手が後ろ向きに縛られていたため、肩を持ってストレッチをすることを指導しており、モデルさんファーストな姿勢がひしひしと伝わってきました。
吊られた後は、休憩タイム。
蛍さんがコーヒーを入れてくださり、生徒さんと一緒におしゃべりをしながら、体の疲れを癒します。
縛られる側だけではなく、縛る側も体力、気を遣うために精神的にも疲労するため、のんびり過ごしました。
お菓子をいただいたり、インコとおしゃべりしたり、今まで縛られていたことを忘れるくらい。
蛍さんが部活のノリに近いかもと言っていたのですが、大人の部活と言う言葉がぴったりです。
△竹原銘菓「瀬戸のはこにわ」
縛られた後は、甘いものが体に染み渡ります。生徒さんが持ってきてくれたマカロンも美味しくいただきました。
2パターン目の吊りは伏せ吊り。
1回目同様、生徒さんメインで縛っていきます。
途中ポイントで蛍さんのチェックが入り、正しく縛れているかチェックし、安全を確認できたら吊られていきました。
吊られた後、伏せ吊りは回転しがちなのでアトラクションみたいで面白かったです。
△伏せ吊り
縛れている側は、首のポジショニングが意外に困ることがこの時判明。他は縄で支えられているので、思っている以上に楽です。
縛りを解いた後は、また楽しい休憩時間。
蛍さんの過去のショーのお写真を見せていただいたり、先ほど縛った時に体に違和感が発生していないかなどチェックをしたり、お菓子を食べて、のんびり過ごします。
休憩が終わった後は、3パターン目の縦吊り。
上半身に縄を縛り、体が立ったまま吊られるので、首のポジショニングが3パターンの中で一番楽でした。
個人的には、縦釣りが一番楽かも。
縦釣りのための縛りをしている途中で、右腕に違和感を感じて途中で伝えたら、蛍さんのチェックが入り、縄が縦に重なっているため血流が少し悪くなっていると判明し、直していただきました。
縄は細いのに、少しの重なりだけで違和感を感じるなんて人間の体は繊細だなと感動。
無事に縛られて吊られていたのですが、生徒さんがやってくれたものだと足の開脚がどんどん進んでいき、ストレッチ強度が半端ない。
体勢を維持するのが難しかったので、蛍さんが足をセンターに移動してくださり、写真を撮影しました。
△縦吊り
こちらの写真は蛍さんが修正した足が真ん中に来た痛くない縦吊りです。
3パターンが終わり、緊縛講習会は無事に終了。
事故、怪我がなく安全にモデルを務めることができ一安心。
女性モデルは無料で参加できるので、縛られることに興味がある方は参加してみることをおすすめします。
縛ることに興味がある場合もまず参加してみましょう。
この講習会の特色は、安全を最優先に考えた実践的な指導にあります。
参加者は、縄の扱い方、緊縛の基本技術、そして安全が最優先と言う理念を深く理解する機会を得られます。
広島縄会の緊縛講習会からロープアーティスト、緊縛師を輩出しており、これからプロを目指したい方もしっかり学ぶことができますよ。
広島縄会:緊縛講習会への参加方法
広島で緊縛の世界に触れたい方は必見です。
雨宮蛍さん主催の緊縛講習会への参加方法と、快適かつ安全な体験をするための重要な注意点を紹介します。
まず、参加するには事前予約が必須です。
公式ウェブサイトを確認し、必要事項を記入してメールを送信。
広島市中区大手町に位置しており、平和記念公園からも近いため広島に来られた方も訪れやすいです。
毎週日曜日、隔週土曜日に開催しており、初回見学が1時間まで無料となっているので、興味があるけど一歩が踏み出せない方も気軽に連絡してみてくださいとのことでした。
緊縛講習会では、上級者であっても、事故防止の為に初級の床縄からスタートしていきます。講習会内で試験があり、合格すると中級、上級へとステップアップが可能です。受講料はレベルによって違い、
初級 3時間 3000円
中級 4時間 6000円
上級 4時間 8000円
となっています。
女性モデルとして参加する場合は、動きやすい服、汚れてもいい服(縄の粉が結構付着しました。)、ブラジャーの代わりにブラトップを着用(ワイヤーつきのものは外す必要あり。)、髪が長い場合はまとめていくといいでしょう。
女性モデルは無料で参加できます。
公式HP:広島縄会
https://hotarua666.wixsite.com/hironawa/abouto
雨宮蛍さんインタビュー:緊縛師としての生き方とは?
雨宮蛍さんに、緊縛講習会が終わった後お時間をいただきインタビューをさせていただきました。
講習会が終わり、インコのかごを開けて自由に飛び回れるようにしてあげたので、蛍さんの頭の上にインコが乗っていて、今までの取材の中で一番まったりしたインタビューとなりました。
とっても可愛かったー♡
蛍さんは、2023年の終わりに頚椎症性神経根症と言う首の脊髄の大病を煩い、縄を持つことはもちろん、歩くことやお箸を持つことも困難になり、手術をされリハビリ中。
復帰に向けての思いや、緊縛師としてのこだわりや生き方について伺いました。
夢のある人は強いしかっこいい。
今まで謎に包まれていた緊縛師という職業について迫ります。
-蛍さんが縛りを始めたのは30代に入ってからと伺っているのですが、なぜやってみたいとなったのでしょうか。
-蛍さん
広島に1店舗だけSMクラブがあり、SMクラブってどんなところ?やったことないけど面白そうと言うことで始めました。
女王様として、働きたかったのだけどスキルを教える人がいない…。
なので、Mとして入店してSの振る舞いを知っていき、女王様としてデビューしたんです。
女王様を始めた時に、偶然師匠の方と職場で出会い、緊縛を教えてもらいました。
-そうなんですね。偶然の出会いは運命ですね。
-蛍さん
その方は東京の方で、たまたま広島に来ていました。
広島のSM業界を盛り上げたいと意気投合し、2人で広島縄会を立ち上げました。
同時進行にて、師匠の元で緊縛を修行し、4ヶ月ほどかけて高手小手縛り、縄パンツ、伏せ吊り、横吊り、飛脚吊りをマスターしました。
立ち上げ後、師匠は東京に戻ってしまい、任された責任感から現在も続けています。
広島縄会を立ち上げてから、広島のSMバーの方などと協力し、インストールという緊縛ショーイベントを定期的に開催し、自身のショーなども開催しています。
2025年で立ち上げてから15周年です!
-15年!!!たくさんの思い出がありますね。蛍さん自身はS、Mどちらなのでしょうか。
-蛍さん
女王様としてプレイをしている中で、M男さんのよがっている姿を見ても、特別な感情が沸くことがなく「私は、SでもMでもないなあ」と気づきました。
でも縄はとても楽しい。
その時に、SM要素だけではなく、演目、構成に重きを置いた緊縛。
ステージで魅せる緊縛を中心にすることに決めました。
SMだけじゃなくて、緊縛は面白いんだって広めていこうと。
-素敵です。こういった背景から、蛍さんのストーリー性のある緊縛になるのですね。どうやってストーリーなどを考えているのですか?
-蛍さん
元は、演劇の世界にいたこともあって、演劇が大好きです。
演目、構成を考える時は、歌、衣装、ストーリーのどれかから考えていきます。
使いたい歌の世界観から考えることも多いですね。
歌手の方、バーレスクダンサーなどとコラボして、ショーを開催しています。
-(たくさんショーの写真、動画を見せていただく)
△「Install」SMバー DAZZLEでの写真。曲に合わせてお花が散っていく演出は圧巻。
△2023年No morir in ヲルガン座/05.30. 隠岐の島 なかむら旅館/06.01. Bar Theater LUDO
緊縛師、バーレスクダンサー、大道芸人、歌手が集まって開催されたショー。
-とにかく写真を見ても全てが美しい。世界観がしっかりあって素敵です。蛍さんがショーの際に気をつけていることなどはありますか?
-蛍さん
緊縛師側から、モデルさんを無理やり脱がせることはない。
ショー内の演出上にて必要な場合は、モデルさんと相談して脱いでもらうことはあるかもしれないが、現状15年やってきて乳首が出たことや、パンツを脱がせたことは1度もありません。
バーレスクダンサーさんがきてくれる場合は、自身にて脱いでもいいところまで、脱いで自由にしてもらいます。肌の露出はモデルさんに主導権がありますね。
-緊縛のイメージはオラオラSの方が脱がして…とあったので、優しい世界に安心します。
-蛍さん
だからか、女性のファンが多いです。
綺麗!面白い!と思っていただける緊縛をやっています。
モデルさんあっての緊縛です。緊縛を習っている人は縛り手である私をみていますが、習っていない人はモデルさんを見ています。視点が違うのも面白いです。
私としては、モデルさんを見てほしい。緊縛ショーはモデルさんが主役。緊縛師はあくまでも黒子。モデルさんの前には立たない、ステージ上では客席に私の背中を見せないなどエンターテインメントとしての緊縛の場合は、徹底しています。
また、演目によっては縛り手も、受け手も笑顔で楽しんでいることもあります。
みんなが笑顔の緊縛ショーはなかなかないので、是非見に来てください。
△雨宮蛍10周年イベント「Mix a lot」ヲルガン座
△雨宮蛍10周年イベント「Mix a lot」ヲルガン座
-みんなが笑顔でステージ立っていて素敵です。是非、緊縛のショーを見にいきたいです。SMショーをすることもあるのでしょうか?
-蛍さん
SM緊縛のショーも1年に1回は開催しています。雪虫というイベントです。SMの緊縛の場合でも、モデルさんに肌の露出の主導権があります。
△雪虫
△雪虫
-SM緊縛も雰囲気があって素敵ですね。蛍さんの緊縛師として印象的なイベントはありますか。
-蛍さん
フラワーフェスティバルの期間中にアリスガーデンで緊縛イベントをしたことがあります。
-ええ!めっちゃ人がいるところですね。
(フラワーフェスティバルは広島で一番大きなお祭りで、平和大通りが歩行者天国になるお花のお祭り。お昼のお祭り。アリスガーデンとは、市内中心部にあるパルコ前のみんなが待ち合わせするハートのモニュメントのある広場です。お好み村の真正面。めちゃめちゃ人通り多い場所)
△広島の中心部。みんな待ち合わせに利用します。
-蛍さん
誰でも見れるところで緊縛ショーをするのは初めてで、どんな反応があるのか怖かったです。
普段はクローズドな環境で開催しているので…。
ステージにパイプ椅子。最初はパラパラとしか人がいませんでした。
ショーの始まりから、小学校3年生くらいの男の子と、小学校1年生くらいの女の子の兄弟が最前列にいて、ショーをしてもいいものか不安になりました。
普段のショーではライトが当たっていて、お客様の姿が見えにくいのですが、青空の下でのショーでは人が集まってくるのが見えて…
エロに重きを置いた緊縛ではなく、日本の緊縛という技術を魅せるという名目でやったショーでした。
白い長襦袢をきた女性モデルさんを縛って吊る。
女性モデルさんのパンツなどが見えないように工夫して、自分の中で歴史に残るイベントになりました。
-突然街中で緊縛ショーが始まったら、見ちゃいます。(写真を見せていただく)携帯で撮影している人より、立ち止まって真剣に見ている方が多いのが印象的ですね。
-蛍さん
しかもその後、小学生の兄弟が、楽しかったと100円チップをくれたんです。小学生にとって100円ってすごい重い。今でもその100円は大切にとっています。
-緊縛を通して、エロではなく楽しいエンターテインメントとして小学生にも伝わるなんて感動します。
△エンターテインメントとしての緊縛。
-そんな順調に活動されている中で手術をされて、おやすみをされている間に違うことをしたいと思うことはなかったですか?
-蛍さん
緊縛師、ロープパフォーマーを辞めたいと思ったことはありません。
縄が好きで続けたい、ステージが好きという思いがモチベーションとなりリハビリなどをこなしていました。
今まで活動してきた中で、多くのエンターテイナー達と出会い、また一緒にショーをしたい。少しずつ回復してきているので、今年雪虫イベントができたら、開催したいと思っています。
-蛍さんにとって緊縛とはなんですか?
-蛍さん
私にとってはコミュニケーションツール。
お客様、生徒、エンタメ仲間と繋がるためのコミニュケーションツール。
初めましての人も緊縛師と聞くと、色々話も繋がりますし。
緊縛があるから、仲良くなれた。
縄が人と人を繋いでくれた。
あきさんとも繋いでくれました。
-素敵な言葉です。確かに緊縛師と聞くと色々気になってしまいます。私も繋いでいただき嬉しいです。緊縛に興味があるけど、1歩が踏み出せない女性に向けて1言いただいてもいいでしょうか。
-蛍さん
SM緊縛とエンターテインメント緊縛は似て非なるものです。
ですがどちらも、モデルさんの安全あってのものです。
縛られることに興味のある方は、ご自身の身を守るために縛る人のことはしっかりチェックしておきましょう。
縛られた後は、動けませんし、逃げることができません。
時々、縛られにいっただけなのに縛られている間に性行為をされてしまった、縛られた時の後遺症が出てしまったなど悲しい話を聞くことがあります。
まず最初に、SMバーなど人の多いところに行って、マスターなどにその人が縛る技術があるかしっかり確認して大勢の前で縛られてみることをお勧めします。
いきなり2人きりで縛られないことが大事です。
自分の身を守るのは自分です。自称縛り師には注意してください。
きちんとした緊縛師はSMペディアというSM専門のウィキペディアに載っているので、情報を確かめることができますよ。
経歴なども確認できるので、緊縛師と名乗っているのにSMぺディアに載っていない人は注意した方がいいでしょう。
SMぺディア:雨宮蛍さんのページ
https://smpedia.com/index.php?title=%E9%9B%A8%E5%AE%AE%E8%9B%8D
-ためになります。確かに縛られてしまったあとでは、逃げることも何もできないですもんね。圧倒的に縛られる側が不利な状況が起きてしまうので、注意が必要ですね。
-蛍さん
緊縛後に身体に問題が起きてしまった場合は、緊縛師に状況を伝えることも大事です。
緊縛師がそれに気づかずに同じ被害者を増やしてしまってはいけないので。
我慢や無理をする必要はありません。
痛いのを我慢するだけが緊縛ではないので、痛い場合、辛い場合は伝えましょう。
逆に縛ってみたい方も、緊縛講習会などが各地で開催されているので、しっかりとした技術を学ぶことが大切です。
無知な人が縛って吊るして、事故が起きてしまって命を落とすことだってあります。
緊縛は技術の上に成り立っているんです。
パートナーがいる方の場合は、プライベートでも練習ができるので上達が早いです。
-緊縛は1日にしてならず。縄は人を殺せる道具でもあることを念頭に置いて、正しく楽しむことが大切ですね。最後となりますが、真面目に快楽について追求すること(NUKITIMESのテーマ)についてどう思いますか?
-蛍さん
快楽を追求することはもちろん大歓迎だが、犯罪になってしまう性癖を持っている人は、追求をしてはいけない。
性癖によって色々だと思います。
やったら犯罪になってしまうものが、性癖になってしまったら、しょうがないと追求を諦めるしかない。
犯罪につながる特殊性癖の人はある意味かわいそうだと思う。理性で我慢して犯罪を起こさないことが大切。
快楽の追求のために、犯罪を犯し被害者を作ってしまうのは、あまりにも身勝手すぎる。
ギリギリの一線を超えない性癖しか、追求できないのではないでしょうか。
誰にも迷惑をかけない明るい変態の快楽の追求はすごくいいと思います。
-考えさせられますね。自身の快楽の追求のために、他人を巻き込み傷つけるのは、あってはならないこと。蛍さんの優しさ、信念が伝わる真摯な言葉をありがとうございました。
***
インタビューを通して、雨宮蛍さんはSMという形式にこだわらず、本当に縄が好きで緊縛師という生き方をされているんだと感銘を受けました。
何歳になっても新しいことを始めるのに遅いことはないし、イベントやショーのお話をされる時は目がキラキラしていて、夢や目標に向かって生きている人は強くたくましく、こんな人になりたいと思わずにいはいられませんでした。
可愛さ、かっこよさ、強さ、優しさ、真面目さの絶妙なバランスが蛍さんの魅力で、人として大好きになってしまいました。
広島縄会で出会う新しい自分
広島縄会での緊縛講習会で初めて緊縛モデルとしての一歩を踏み出し、新たな自分との出会いを果たしました。
また、モデルとして参加させていただきたいと思っています。
この記事の体験取材を通して、緊縛の世界がSMの一環であるだけでなく、エンターテインメントとしての側面も持ち合わせていることを認識しました。
雨宮蛍さんが見せる緊縛パフォーマンスは、ただの束縛を超えた芸術性溢れるショーであり、私たちの心を魅了します。
経験談やインタビューを織り交ぜながら、緊縛がいかに多面的で深い文化を持つかを皆さんにお届けしました。
この記事を通じて、緊縛がもっと広く認知され、様々な角度から楽しまれるきっかけになれば幸いです。
緊縛の世界に興味を持った方、自分自身の新しい扉を開きたい方、ぜひ広島縄会での講習会へ足を運んでみてください。
新たな自分との出会いが、そこには待っています。
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