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【現地レポ】香港でAVはどこで買える?裏ビデオの聖地モンコックを歩いてみた ~香港探索記②~


「香港では日本のAVが人気らしい」「モンコックには裏ビデオが売ってるって聞いた」

――そんな噂をもとに、現地を大捜査。
果たして、今も“アングラAV文化”は健在なのか? 女性ひとりでモンコックのビルに突入してみました。

懐かしのスポットから、最新のアダルトショップまで。
現地の空気感をお届けします。

日本のAV文化と香港の裏DVD事情

日本のアダルトビデオは、世界中で人気。
なかでも“ストーリー重視”の演出は、日本独特の文化とも言われています。

そんな中、香港では日本製の裏DVDが流通しているという話を聞きつけ、さっそく現地調査を開始しました。
先人たちのブログや、現地民のSNSをもとにリサーチを進めたところ、モンコック(旺角)は繁華街としてだけでなく、かつて“裏ビデオの聖地”とも呼ばれていたことが判明。
パソコンやカメラ用品を扱う雑居ビルの中に、裏ビデオが所狭しと並んでいたそうです。
今回は、そんなモンコックの中でも特に有名な3つのビルを実際に歩いて調査してきました。

  • 星際城市 Sim City
  • 好景商場 HoKing Shopping Centre
  • 信和中心 Sino Centre

【1】星際城市 Sim City:かつての“AVの聖地”は今…


モンコック駅D3出口から徒歩3分。
1階には「ウェルカム(Welcome)」という地元密着型スーパーがあります。
かつてはこのビルの上層階にアダルトビデオショップが並び、“裏ビデオの聖地”とまで呼ばれていたそう。
ですが現在、売られているのはカメラや撮影機材が中心。
1店舗ずつ丁寧に見て回りましたが、怪しいお店は見当たらず。
ビル全体がまるでカメラ博物館のようで、3階建てのフロアには所狭しとレンズやボディが並んでいました。


▲中古レンズやボディがたくさん売っています。

中国本土からの観光客にも人気のようで、ポラロイドカメラを扱うお店には長蛇の列ができていたほど。
2025年現在、Sim Cityに裏ビデオは一切見当たりませんでした。

エロレベル、ゼロパーセント。がっかり。

 

【2】好景商場 HoKing:伝説の裏ビデオビルの現在


モンコック駅から徒歩6分。
かつては大量の裏ビデオが販売されていたという伝説のスポットです。
しかし2007年、地域の“浄化計画”によってアダルト関連店舗はすべて排除され、現在はその面影すらなし。
ビル内には中古ゲームソフト、フィギュア、アニメグッズなどを扱うショップが立ち並び、いまや“アニメファンの聖地”へと変貌しています。


▲どのお店もガラスケースの中にゲームソフトが大量に。日本版が売っている。

一応、お店の人に「エロビデオ屋さんないの?」と聞いてみたところ、「いつの時代の話してるの?」と鼻で笑われてしまいました。
オンラインでAVを見るのが当たり前になった今、わざわざ店舗で購入する人も少なくなり、裏ビデオ屋は姿を消してしまったようです。

 

【3】信和中心 Sino Centre:日本カルチャーの拠点ビルにも変化あり


こちらも、モンコックでは有名な“日本カルチャー好きが集まるビル”。
モンコック駅と油麻地の中間に位置し、どちらの駅からも徒歩5分ほど。
ネイザンロードに位置しているのでアクセス抜群。
フィギュア、ガンプラ、Switchのソフト、日本のCD・DVD、アイドルグッズなどがびっしりと並びます。


▲こちらはゲームよりもフィギュアなどのグッズのほうが取り扱いが多い気がしました。

店舗はどれも狭小スペースで、UFOキャッチャーやガチャガチャのブースも多く、若者で賑わっています。
地下1階〜地上3階までフロアがあり、かつてはこのビルにも多くの裏ビデオ屋があったと言われています。
しかし現在では、ここにも“裏系”のお店はゼロ。

店員さんたちに伺うと「ポルノハブがあるからもう売れないよ」「今は誰も買いに来ない」と、笑っていました。
2000年代後半以降、香港ではコピー商品や海賊版への規制が強化され、裏DVD文化はすっかり過去のものになっていました。

AV文化の足跡をたどるはずが、どのビルも完全に健全化されており、ここまで空振りが続くとは……。
このままでは取材が終わってしまう、ということで方向転換。
アダルトショップの今を探ることにしました。

 

【番外編】Take Toys に突撃してみた:明るく開かれた香港の性文化


実店舗型のアダルトショップは、香港でもかなり数が少なくなっています。
そんな中で見つけたのが、「Take Toys」というアダルトグッズ専門店。
ネット通販が主流になった今でも、手に取って選べる数少ない実店舗のひとつとして人気です。

香港に複数店舗あり、今回はそのうちのMong Kok No.2 “TakeToys” Sex shop(通称2号店)を訪問しました。
女性1人での来店は珍しいようで、スタッフさんからは「プレゼント?自分用?」「何探してるの?」と興味津々。
店内はとてもクリーンで明るく、じめっとした空気はゼロ。爽やか系アダルトショップという感じです。


▲いわゆるTheバイブな見た目のものより柔らかなフォルムが香港では人気とのこと。

「バイブは全部電源入れて試してOK」「コスチュームも試着できるよ」と、体験型でオープンな雰囲気。
英語も通じるので、広東語が話せなくても安心です。


▲アナルのおもちゃも柔らかなフォルム。


▲アメリカ製のセクシーランジェリーの品揃え豊富です。

さらに、店員さんに香港のレズビアンコミュニティについて尋ねると、「今度の日曜に交流会あるよ!」と場所と時間を教えてくれました。
実際に指定された雑居ビルに足を運んでみましたが、プライバシー保護と冷やかし防止のため、広東語を話せない人は参加NGとのこと。
中からは女性たちのにぎやかな声が聞こえてきて、香港にもちゃんとレズビアンコミュニティが根付いているんだなと感じました。

 

まとめ〜現地で感じた“今の香港”〜


▲香港の竹の建材も今後姿を消して行くそうです。さみしい。

今回の取材では、ネットに残る古い情報とのギャップを痛感しました。
でも、現地の人たちは驚きながらも一生懸命に答えてくれて、それがとても嬉しかったです。
(「なんだこの女は?」という不思議そうな顔をされたのは、言うまでもありませんが…)

調査の結果、モンコックの裏ビデオ屋さんはすでに姿を消していました。
でも、時代が変わっても“性にまつわる好奇心”は変わらないし、アダルトカルチャーの新たな形が生まれてきているのも事実。
アンダーグラウンドな文化が薄れていくのはちょっと寂しいけれど、時代の流れを肌で感じることができる、面白い取材でした。

 

おまけ〜この日のグルメ〜


取材でお目当ての裏ビデオには出会えず、ちょっとがっくり…。
そんなときは、やっぱり甘いものが欲しくなりますよね。
というわけで、香港名物「パイナップルパンをいただくことにしました。

「パイナップルパン」といっても、実はパイナップルは入っていません。
サクサクのビスケット生地をかぶったメロンパンのようなパンに、分厚いバターを挟んで食べる、香港式スイーツサンドです。
朝食やおやつとして親しまれている定番の一品だそう。

今回立ち寄ったのは、「紅茶冰室」というお店。
こちらは、香港で人気の「茶餐廳(チャーチャンテン)」スタイルの喫茶店で、香港中に店舗があります。
茶餐廳とは、喫茶店と大衆食堂が合体したようなお店で、コンビニよりも多いとも言われるローカル文化の代表格です。
注文したのは、パイナップルパンと、謎の小豆ドリンク。
本当は香港ミルクティーを頼むつもりだったのですが、なぜか指差しミスで、見たことのないドリンクが登場…。


▲カロリーは高そうですが、めっちゃ美味しい。メロンパンにバター増しましって感じです。


▲もちろん相席スタイル。

 
お会計は40HKD(日本円で約800円)。
こちらの店舗は現金またはアリペイのみの支払い対応なので、訪れる際は現金の準備をお忘れなく。
※1HKD=20円で換算しています。

それにしても、あの小豆ドリンクは一体何だったのか…。
見た目は甘そうなのに、まったく甘くない。
最後に沈んだ豆をどうするのが正解なのかわからず、静かに残しました。
でも、香港らしいおやつで気分はすっかり復活。
香港に訪れる際には、こちらの紅茶冰室にて休憩してみてはいかがでしょうか?

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