
第一部が終わると、お客様は一度会場の外へ。
出演者の皆さんも束の間の休憩時間に入り、会場は少し静けさを取り戻します。

再び扉が開き、第二部がスタート。
DJブースからはCRAZY BEAR(脇毛乃美和)さんによるダークなエレクトロが流れ始め、会場は再び妖しく幻想的な空気へ包まれていきます。
第一部とは少し違う緊張感の中、最初のステージが始まりました。
狂気と美しさが交差する、GAGAKAさんのステージ

第二部最初のステージは、GAGAKAさん。
……のはずが、リリィさんが拡声器で音源を流そうとすると、突然「ハッピーバースデー」が流れ始め、会場は思わず大笑い。
そんな和やかな空気から始まった第二部でしたが、ショーが始まると一瞬で世界が切り替わります。
薔薇をあしらった華やかなドレスをまとい、人形を抱えて静かにステージへ。
苦しそうに頭を抱えたかと思うと、手にしたナイフで人形を何度も、何度も滅多刺しにしていきます。
その姿は、人を殺めてしまったかのような狂気に満ちていました。

やがて黒いウィッグを外し、ドレスを脱ぐと、現れたのはオレンジ色のレースクイーンを思わせる衣装。

さらにピエロを思わせるメイクが、その世界観をより際立たせます。
そして、不気味な笑みを浮かべながら高らかに響かせる狂気の笑い。
その笑い声が会場に響いた瞬間、現実だった空間は一瞬で物語の舞台へと変わりました。

サイコな美女を思わせる迫真の演技に、気づけば誰もがGAGAKAさんの世界へ引き込まれていました。
GAGAKAさん公式Instagram:https://www.instagram.com/gagaka_ichi/
第一部では見えなかった、二人の表情

続いて登場したのは、リリィさんと脇毛乃美和さん。
第一部では王冠やフラミンゴが印象的でしたが、今回は二人ともアリスの世界から飛び出してきたような装いです。

リリィさんはチェシャ猫を思わせる帽子をかぶり、美和さんも幻想的な衣装でステージへ。
ですが、第一部との一番の違いは、二人の表情でした。
第一部では何度も目を合わせ、楽しそうに微笑み合っていた二人。
第二部では、美和さんはどこか憂いを帯びた表情を浮かべ、リリィさんも静かに縄を手に取ります。

一本ずつ。
焦らず。
丁寧に。
立ったまま後ろ手へ縄を掛け、上半身を固定し、腰縄を組み上げていくリリィさん。

その姿は、作品を作るというより、お互いの呼吸を確かめ合っているようでした。
上半身を吊り点へ固定すると、美和さんの下半身の衣装をずらし、腰縄が加えられていきます。

やがて片足が持ち上げられ、横吊りへ。
静かに回転する美和さんの身体。

そこへ激しい揺れが加わると、客席は息をのむほど静まり返りました。
第一部では作品そのものの美しさに目を奪われましたが、第二部では自然と二人の表情へ目が向きます。
美和さんの切なげな眼差し。
終始穏やかな笑顔を浮かべるリリィさん。
対照的な二人だからこそ、このショーはより印象深いものになっていました。
一本鞭の乾いた音が会場へ響くたび、美和さんの口から甘い吐息が漏れます。
一方で、リリィさんは時折そっとキスを交わし、ハグをし、美和さんのお腹を優しく撫でます。

激しく責める。
優しく寄り添う。
また責める。
その緩急があるからこそ、二人の信頼関係がより伝わってきました。
やがてリリィさんは血糊を口に含み、美和さんへ口移し。
さらに美和さんのお腹へ血糊を広げると、まるで吸血鬼に噛まれた跡のような赤い模様が浮かび上がります。

その直後、そっと添えられたのは白い天使の羽。
妖しさの中へ一筋の光が差し込んだような、美しく幻想的なワンシーンでした。
ゆっくりと床へ降ろされた美和さん。
血糊の演出も重なり、一瞬、本当に血に染まっているようにも見えます。

ですが、リリィさんはそんな美和さんを支えながら、一本一本、丁寧に縄を解いていきました。
ショーの始まりと同じくらい、静かで美しい時間です。
縄をすべて解き終えると、美和さんは吊り輪を持って真っすぐ立ちます。
そこへ、再び一本鞭。
腰へ巻き付くような見事な一打が決まると、美和さんが小さく、
「おかわり。」

リリィさんは「ワンモア」と応えるように、もう一度一本鞭を振るいました。
満足そうに頷く美和さん。
その表情を見た瞬間、会場は大きな拍手に包まれます。
第一部では幻想的な作品として魅了されたショー。
第二部では、その作品を作り上げる二人の信頼関係そのものを見せてもらったような時間でした。
リリィさん公式X:https://x.com/rino_chang
脇毛乃美和さん公式X:https://x.com/DJcrazymiwabea1
幻想の余韻を包む、HAMAさんのDJタイム

リリィさんと美和さんによるショーが終わると、DJブースへ立ったのはHAMAさん。
会場に流れたのは、モーニング娘。の「LOVEレボリューション21」。
イントロが流れた瞬間、「懐かしい!」という笑顔が客席に広がります。
続いて浜崎あゆみの「evolution」。
自然と口ずさむ人、リズムを取る人もいて、先ほどまで張り詰めていた空気が少しずつほぐれていきました。
幻想的なショーの余韻を大切に残しながら、次のステージへと自然につないでいく。
平成ポップスが流れるひとときも、このイベントならではの心地よい時間でした。
HAMAさん公式X:https://x.com/hamaxx_ss
VOVOKAさんが届けた、最高のフィナーレ

イベントの最後を飾ったのは、VOVOKAさん。
第一部とは衣装を変え、今度は豪華な羽をまとって登場します。

流れ始めたのは、Lady Gaga「Abracadabra」。
力強く、それでいてしなやかなダンスでステージいっぱいを駆け巡ります。
サビの「アブラカタブラ」のフレーズでは、お客様も一緒に声を上げ、手拍子を送り、会場の熱気は一気に最高潮へ。
この日一番と言っていいほどの盛り上がりを見せ、ステージと客席が一つになった瞬間でした。

力強いダンスはもちろん、お姉さんのGAGAKAさんとの息ぴったりな掛け合いも絶好調です。
「イケメン探してるなー!」
「疲れた?そんなんじゃ殴られますよー!」
床へ寝転びながらのセクシーなダンスや、「ウォッカトニックかテキーラくださーい!」という自由すぎるひと言には、会場中が笑顔になります。

「うるさい姉ちゃんです!」
と紹介されるGAGAKAさんとの軽快なやり取りも、この兄弟ならではの魅力でした。
岡山代表としてミスターゲイジャパンへ挑戦していることも紹介され、会場からは大きな拍手が送られます。

そして最後は出演者全員がステージへ。

「SNSに載せる写真は撮っていいけど、ブサイクなのはダメね! 実際より綺麗に撮って♡」
そのひと言で会場は笑顔に包まれ、イベントは温かな空気のままフィナーレを迎えました。
VOVOKAさん公式:https://www.instagram.com/vovoka_ichi/
GAGAKAさんとともに、市兄弟として活動されています。
ステージを降りた、その先で

すべてのプログラムが終了すると、最後は出演者の皆さんとの写真撮影タイム。
せっかくの機会だったので、私も思い切ってご一緒に撮影をお願いしました。
出演者の皆さんと集合写真を撮り終え、「ありがとうございました」とスマートフォンを受け取ろうとすると、GAGAKAさんがそのまま私のスマートフォンを手に取ります。
そのままインカメラへ切り替え、パシャリ。

ショーでは妖しくダークな世界観を見せてくださっていたにもかかわらず、そのとき見せてくださったのは茶目っ気たっぷりの笑顔でした。
あまりにも自然な流れだったので、思わず私も笑ってしまいます。
さらに物販ブースでは、私が制作した緊縛ピアスも手に取ってくださいました。
「ありがとうございます。」
そう言葉を交わしながら作品をお渡しできたことも、この日嬉しかった出来事の一つです。

ステージでは圧倒的な存在感を放ち、ステージを降りれば気さくに笑い合える。
そのギャップに触れ、すっかりGAGAKAさんのファンになってしまいました。
地下迷宮のその先にあったもの
前編では、このイベントが作り出す妖しく幻想的な世界に魅了されました。
そして後編では、その世界を支えているものが見えてきます。
ショーの完成度はもちろんですが、それ以上に印象に残ったのは、演者同士の信頼関係でした。
目を合わせること。
呼吸を合わせること。
相手を思いやること。
だからこそ、激しい演出の中にも美しさがあり、緊張感の中にも安心感が生まれていたのだと思います。
そして、ステージを降りれば、出演者の皆さんが笑顔で言葉を交わし、一緒に写真を撮り、作品を手に取ってくださる。
その距離の近さも、このイベントならではの魅力でした。
地下迷宮のその先にあったのは、妖しさだけではありません。
表現者たちがお互いを信じ、観客もその世界の一部となり、一つの空間を作り上げること。
そして、ステージを降りたあとも、その温かな空気が続いていくこと。
前編では「地下迷宮」という世界に足を踏み入れました。
後編では、その迷宮の奥にあった、人と人とのつながりに触れることができました。
だからこそ、この夜はショーを観たというだけではなく、一つの作品の中で同じ時間を過ごしたような、そんな忘れられない一日になりました。
上海ルネサンス

公式Instagram:https://www.instagram.com/rune2121/
公式HP:https://shanghair.jp/
営業時間:17時〜2時
定休日:不定休 (水・木どちらかの休みが多いとのこと)
住所:〒700-0822 岡山県岡山市北区表町1丁目3−1 地下1階


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