
2026年8月21日、岡山某所で開催された「縛en(ばくえん)」へお邪魔してきました。
会場へ入ると、開演前からすでに大盛り上がり。
この日のために遠方から足を運んだ方もいらっしゃり、用意されていた席だけでは足りず、座席を増設するほどの大盛況です。
初めてお会いする方も多かったのですが、みなさま気さく。
あちこちで会話が弾み、開演前から明るく賑やかな空気に包まれていました。
そして、今回登場する縛り手のみなさまには、ある共通点があります。
なんと、全員がご自身のお店のオーナー。
大阪からはアビト・りょうさん、タクヤさん。
そして岡山出身で、今回は地元への凱旋となる風さん。
それぞれ自身のお店やサロンを持ちながら、縛り手としても活動されています。
そんな3人が岡山に集まり、それぞれのパートナー、モデルと縄を披露します。
演者さん同士の紹介から「縛en」スタート
開演すると、まずは演者さん同士でお互いを紹介していきます。
これが、とにかく陽気。
経歴をかしこまって読み上げるのではなく、普段からお互いを知っているからこそ出てくるエピソードや冗談を交えながら進んでいきます。
アビト・りょうさんは、タクヤさんにとって縄の師匠にあたる存在。
そして風さんにとっても、アビト・りょうさんは兄弟子。
「尊敬する兄弟子」と話す一方で、
「縄はすごいが、ただの飲んだくれ」
なんて言葉も飛び出します。
褒めているのか、いじっているのか。
演者さん同士だからこその紹介に、会場からも笑い声が上がります。
受け手のみなさまについても、
「特殊訓練を受けていますので、真似しないように」
と、関西弁を交えながら楽しい調子で説明。
緊縛ショーというと、静かで張り詰めた空気を想像する方もいるかもしれません。
ですが、この日の「縛en」はとても賑やかです。
演者さん同士で冗談を飛ばしたり、ツッコミを入れたり。
その仲の良さも伝わってくるなか、いよいよ最初のショーが始まります。
アビト・りょうさん×いち華さん|二人の関係性が縄に乗る

最初に登場するのは、アビト・りょうさんといち華さん。
ショーの前には、お二人についても演者さんから紹介がありました。
このペアについて語られたのが、
「二人の関係性が縄に乗る」
という言葉です。
そして会場が暗転。
白い着物姿のいち華さんと、作務衣姿のアビト・りょうさんが現れます。
流れているのは、優しく穏やかな音楽。
まずは、いち華さんの上半身へゆっくりと縄をかけていきます。
縄をかけながら、見つめ合う二人。
顔を近づけ、身体をくっつけながら、アビト・りょうさんは身体を大きく使って縄を運んでいきます。
ショーの前に聞いた「二人の関係性が縄に乗る」という言葉。
実際に二人を見ていると、その意味が少しずつわかってくるような気がしました。
そして、後ろ手に縛られた背中側の縄がすごく綺麗。
上半身をしっかりと縛り終えると、今度はいち華さんの着物を脱がせ、下半身へ進んでいきます。
ウエストへ縄をかけ、腰まわりにも縄をかける。
アビト・りょうさんが想いを込めて縄を締めるたび、声が漏れます。
ときどき二人で言葉を交わしながら進んでいくのも印象的です。
いち華さんが床へ横座りになると、アビト・りょうさんは竹へ縄をかけます。
ときには足で身体を少し転がしながら、横になったいち華さんへさらに縄を重ねていきます。
会場が静かになると、縄を扱う音だけではなく、アビト・りょうさんの息遣いまで聞こえてきます。
さらに縄を重ね、かなりしっかりと縛っていきます。
いち華さんからも吐息が漏れる。
太ももを締め上げていくと、いち華さん、そしてアビト・りょうさんからも声が漏れます。

そして、いよいよ身体が床から離れました。
片足だけで身体を支える姿に驚く

まずは、頭を下にした横吊り。
縄が擦れるたび、いち華さんから吐息が漏れます。
そこから足を高く上げ、逆さまへと展開。
さらに上半身の縄を外すと、今度は片足だけで吊られる体勢になります。
片足だけで全体重を支えている。
目の前で見ると、本当にすごい。
思わず感激してしまいました。
そこから、アビト・りょうさんは足を伸ばしたまま縄をかけていきます。
真っ直ぐに伸びた脚へ縄が重なっていく姿は、まるでおしゃれな洋服をまとっているようにも見えました。
再び上半身も吊り、
「よいしょ」
という声とともに、きつめに縄が入ります。
さらに、伸ばしたままの左脚へもっと、もっと縄をかけていく。
これが、すごく綺麗。

丁寧に縄をかけた脚を吊り上げ、再び逆さまへと展開します。
身体を擦る縄に、いち華さんが絶叫。
そこから背面吊りへ。
途中では、いち華さん自身が縄をくわえる姿も見られました。

さらに竹にかけられた縄を移動させると、身体は大きく反った海老反りの体勢になります。
激しい吊りが続きます。
それでも、不思議と二人の間に流れている空気は穏やか。
アビト・りょうさんが、いち華さんの身体へ優しく触れます。
激しい体勢とのギャップもあり、とても優しい時間に感じました。
縄を解く時間にも愛を感じる

やがて、吊られていたいち華さんの身体が少しずつ床へ近づいてきます。
ここからは、ゆっくりと縄を解いていく時間です。
アビト・りょうさんは、いち華さんの身体にかけた縄を一本ずつ丁寧に外していきます。
縛っているときだけではなく、縄を解いていく行為からも愛情を感じました。
少しずつ縄がほどけ、自由になっていくいち華さん。
その表情はどこか安心しているようで、それでいて少し寂しそうにも見えます。
そして、このショーのなかでも特に印象に残っている場面がありました。
縄をほどきながら、二人が見つめ合い、手をつなぐ姿です。
本当に素敵でした。
さらに頬を寄せながら、ゆっくりと縄を解いていきます。
解いている時間も、二人にとって楽しい時間のよう。

最後の縄まで解き終えると、アビト・りょうさんが床に広がった縄をサッと手元へ寄せます。
そして、いち華さんの着物を取りに行き、そっと羽織らせました。
最後は二人並び、観客へ深々と一礼。
その姿も印象的でした。
最初に縄をかけるところから、最後の一本を解くところまで。
ショーの前に聞いた「二人の関係性が縄に乗る」という言葉が、最後まで心に残ります。
タクヤさん×M女さん|白いドレスに赤い縄

続いて登場するのは、タクヤさんとM女さん。
今回が、M女さんにとってショーデビューです。
ショーの前には、
「お二人のショー、表現を楽しんでもらえたら」
と演者さんから紹介されます。
登場したM女さんは、白いドレス姿。
流れているのは、おしゃれなBGMです。
選曲も、タクヤさんの持つおしゃれでチルな雰囲気にぴったり。
まずは胸元から、丁寧に縄をかけていきます。
真っ白なドレスの上に重なっていく、赤い縄。
白と赤のコントラストがとても綺麗です。

縄をかけながら二人の目が合うと、にっこり。
M女さんも、この日が初めてのショーとは思えないほどリラックスされているように見えました。
そして、タクヤさんはかなり身体の大きな男性です。
大きな身体で丁寧に縄を運んでいく姿と、白いドレスに赤い縄をまとったM女さん。
おしゃれなアートショーを見ているようです。
上半身を吊り、身体を固定。
ここから、ショーの雰囲気が大きく変わります。
乾いた鞭の音が響く

タクヤさんが手にしたのは、鞭。
M女さんのスカートの裾を縄へ入れ、脚を出します。
そして一本鞭を手に取り、振り下ろしました。
乾いた音が会場に響きます。
続いて聞こえる、M女さんの悲鳴。
さらに鞭を持ち替えると、今度は高速で打っていきます。
最後はしっかりと編まれたバラ鞭を手に、フルスイング。
先ほどまでの穏やかでおしゃれな雰囲気から、一気に激しいショーへと変わりました。
その後、M女さんを床へ寝かせ、脚へ縄をかけていきます。
片脚を折りたたみ、丁寧に縛る。
先ほど鞭を受けた脚には、その跡が残っています。
そこへさらに、きつく縄が入る。
もう片方の脚も反対側と同じように折りたたみ、丁寧に縛っていきます。
両脚を折りたたんだ海老反りの体勢で固定。
そのまま、顔へのビンタ。
そして、再び身体が床から離れていきます。
音楽に合わせ、次々と吊りを展開

まずは片脚を吊り、続いてもう片方の脚も吊っていきます。
背面吊り。
そこから縦吊りへ。
さらに横吊りへと展開。
音楽に合わせるように、次々と体勢が変わっていきます。
再び背面へと展開すると、M女さんの身体はどんどん高い位置へ。
そこから身体の真ん中を寄せていき、海老反りの形を作ります。
さらに口にも縄をかけ、逆さ吊りへ。
両脚を開き、M字の体勢になります。
そこから片脚の吊り縄を外し、片側だけで身体を支える体勢へ。
さらに首にも縄をかけ、そのままゆっくりと身体を回していきます。
そして、少しずつ床へ。
ここで印象に残ったのが、タクヤさんの身体の使い方です。
M女さんの上半身の縄を片手で持ちながら身体を下ろし、もう片方の手では下半身の縄をしっかりと持っています。
体重のかかった身体を支えながら、ゆっくりと床へ戻していく。
かなりの力が必要なのではないでしょうか。
タクヤさんの大きな身体も相まって、男性らしい力強さを感じた場面でした。
床へ降りても、責めは続く

床へ降りると、タクヤさんは脚の縄から解いていきます。
M女さんは浅い呼吸を繰り返しながら、床にうつ伏せに。
その状態のまま、少しずつ縄が外されていきます。
下半身の縄を解き終えても、ショーはまだ終わりません。
うつ伏せになったM女さんの顔を踏む、タクヤさん。
さらに鞭を打ちます。
M女さんの絶叫が響きました。
その後、身体を起こして座らせ、上半身の縄を少しずつ解いていきます。
太ももを鷲づかみにすると、痛みでM女さんから声が漏れます。
その太ももには、先ほどの鞭の跡。
そして縄をすべて解き終えると、最後は首を締めます。
白いドレスと赤い縄から始まり、鞭、ビンタ、そして次々と展開する吊り。
最初のおしゃれな雰囲気からは想像できないほど、激しいショーとなりました。
最後は一緒に立ち上がり、二人並んでお辞儀。
大きな拍手に包まれながら、ショーは終了です。
「痛かった」激しいショーのあとは笑い声
ショーが終わると、アビト・りょうさんも出てきて、演者さん同士で感想を話します。
M女さんの感想は、
「痛かった」
なんともシンプル。
さらに、
「傷つけるの楽しいですね」
「めっちゃ曲がってた」
「いつもの3倍絞った」
と、先ほどのショーについて演者さん同士で振り返ります。
そして、
「特殊訓練を受けているので、真似しないように」
と改めて注意。
最後には、
タクヤさん、M女さんから
「みんな傷、見に来てください」
なんて言葉まで飛び出します。
あれだけ激しいショーを見た直後なのに、ステージの空気はすっかり明るくなり、会場からも笑い声。
この切り替わりも「縛en」の面白いところです。
再び会場の和やかな雰囲気へと戻っていきます。
風さん×かえでさん|ゆかりの地岡山での初舞台

最後に登場するのは、風さんとかえでさん。
お二人とも岡山出身です。
そして今回は、風さんにとって地元・岡山での初舞台でもあります。
大トリの前にも、演者さん同士で紹介が行われます。
4年ほど前から、多い時には週に一度のペースで大阪にてサロン参加やイベント出演や観覧。
武田 肛悦氏へ縄を習いに通い、そこからメキメキと上達していったという風さん。
最初の頃は、かえでさんは吊られることにも怖さがあったそうです。
それが今では、
「特殊能力を発揮」
と紹介されるほどに。
そして「岡山のスーパースター」と送り出され、大トリのショーが始まります。
登場したかえでさんは黒いドレス姿。
風さんはスーツ姿です。
流れ始めたのは、ABC(Acid Black Cherry)の楽曲。
曲に合わせたリズミカルな動きで、胸縄からかけていきます。

ここで印象に残ったのが、縄をカラビナからとっていく姿。
そして、胸元がとても綺麗に見える縄のかけ方です。
ふと二人を見ると、髪型もどこか似ているような。
上半身の縄を吊り輪へかけると、かえでさんに横を向いてもらい、腰縄をかけていきます。
風さんも身体を大きく使って縄を運ぶ。
その動きが音楽にとてもよく合っていて、二人でダンスをしているみたいです。
指先まで美しい、二人の縄

立ったまま、かえでさんの脚を4の字にして縛っていきます。
腰縄を吊り輪へかけると、身体が少しずつ床から浮いていきます。
さらに、もう片方の足首にも縄をかける。
その脚にも縄を加え、両脚を折りたたんだ状態で宙へ浮きます。
そこから展開し、背中側が上になる体勢へ。
続いて縦吊り。
さらに逆さ吊りへ。
そこからまた丁寧に縄をかけていきます。
そして風さんが全身を使い、一気に伏せ吊りへ。

ここで風さんが、自分のネクタイを外します。
そのネクタイをかえでさんの口へかけ、顔が前に向くように吊り上げる。
そこから再び横吊りへと展開します。
宙に浮いているかえでさんの下へ風さん自身が入り込み、大きくステージを使って見せていく姿も印象的でした。

さらに仰向けに吊られるかえでさん。
どの体勢になっても、ポーズがすごく綺麗です。
特に印象に残ったのが指先。
指の先はもちろん、足の指先まできちんと真っ直ぐに伸びています。
縄で身体の動きが制限されているはずなのに、身体全体で魅せているように見えました。
ブロードウェイのミュージカルを見ているよう

やがて、ショーは少しずつエンディングへ向かいます。
風さんはかえでさんの下へ入り、まずは脚にかけられた縄を解いていきます。
両手を使い、下半身をゆっくりと床まで下ろす。
そして、4の字に縛られていた脚を丁寧に解いていきます。
この間も、上半身はまだ吊られたままです。
下半身を解き終えると、かえでさんの肩に手を当て、今度は上半身もゆっくりと下ろします。
自分の腿へかえでさんの身体を乗せ、上半身の縄も丁寧に解いていく。
ここまで見ていて、ふと思いました。
下着などが見えることもなく、本当にブロードウェイのミュージカルを見ているよう。
縄を使ったショーなのですが、見ている感覚は舞台作品に近いものがありました。
そして大トリだからこそなのか、縄を解く時間にも丁寧に時間をかけていきます。
一本ずつ縄が減り、少しずつエンディングへ向かっていく。
その姿もとても綺麗です。
最後の縄を解き終えると、風さんがかえでさんの髪を整えてあげます。
そして二人で、ダンスのフィナーレのようなお辞儀。
演者さんから、
「よ!岡山のエース!」
の声が飛びます。
地元・岡山へ錦を飾った風さんとかえでさんへ、大きな拍手。
そして、
「時間通りに終われてよかったー!」
と安堵する声も。
最後まで笑いのある、大トリのステージとなりました。
ショーのあとは、お店やイベントの紹介も

3組のショーが終わると、最後は演者のみなさまから、お店や今後のイベントについての紹介がありました。
冒頭でも触れましたが、今回の縛り手は全員がご自身のお店のオーナー。
まずは、アビト・りょうさん。
東心斎橋にある「性癖解放Bar Habit」のオーナーをされています。
こちらではSMで遊ぶことはもちろん、猥談を楽しむこともできるそうです。
さらに、9月13日に開催される「武田祭り」の紹介もありました。
12時30分開演、20時30分閉会予定。
タクヤさんも遊びに行くそうです。
アビトさん公式X:https://x.com/taniryo1120
性癖解放Bar Habit 公式X:https://x.com/habitosaka
性癖解放Bar Habit 公式HP:https://habit-osaka.com/
タクヤさんが運営しているのは、大阪・梅田北新地にある「S fantasy」。「性癖解放バー」2号店です。
「ほぼSMバー」とのことで、鞭やロウソクなどを使って遊ぶこともできるそう。
さらに、心斎橋にある「レッドドラゴン」の統括・店長もされています。
9月12日には、大阪「やみなべ」へ出演予定とのこと。
S fantasy公式X:https://x.com/Sfan00000
S fantasy公式HP:https://reddragon-sm.com/
レッドドラゴン心斎橋本店公式X:https://x.com/RDhonten0707
続いて、風さんからも、今後のイベントや新しく始める場所についてのお知らせがありました。
9月13日の「武田祭り」、10月17日・18日の「大阪大縄遊び」などに参加予定。
さらに11月には、倉敷にレンタルルーム「かざね」をオープン予定とのこと。
竹を吊るした和風の空間で、緊縛を楽しめるレンタルルームになるそうです。
今後は緊縛サロンや講習などもできたらと考えているとのこと。
風さん公式X:https://x.com/fuu_k_dog
ショーを見て気になった縛り手さんがいたら、その方のお店やイベントへ遊びに行ってみるのも楽しそうです。
それぞれのお知らせが終わると、
「3組、無事安全に終わることができました!」
という演者さんの言葉に、会場から大きな拍手。
3組それぞれの縄を楽しんだショータイムは、無事終了しました。
見るだけじゃない。最後は緊縛体験

3組のショーは無事終了。
ですが、「縛en」はここで終わりではありません。
このあとは、約1時間の緊縛体験です。
会場には4人の縛り手がいて、希望する方は実際に縄を体験することができます。
いち華さんも、上半身のみを縛る緊縛体験を担当。
ついさっきまでステージの上で見ていた縄を、今度は自分でも体験することができます。
ショーが終われば、演者さんと話したり、実際に縄に触れたり。
開演前から大盛り上がりだった会場は、3組のショーが終わったあともまだまだ賑やかです。
あちこちで縄がかけられ、その様子を周りのみなさまも楽しそうに眺めています。
見るだけでもいいし、気になったら自分でも体験してみる。
そんな自由な時間を楽しみながら、「縛en」の夜はもう少し続きます。
3組それぞれ、まったく違う縄を見せてくれた今回の「縛en」。
次はどんなショーが見られるのか、今から楽しみです。

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