
普段、店舗取材へは一人でお邪魔することが多いのですが、この日はいつもと少し違います。
NUKITIMES編集部の方、カメラマンさん、そして私。
今回は3人で、大阪にある「cross OWL大阪」へお邪魔してきました。
cross OWL大阪は、レッドドラゴングループのお店です。
そして、今回のお店にはもうひとつ気になる特徴があります。
「合法ハプニングバー」であること。
ハプニングバーと聞くと、プレイルームがあって、その中で大人たちがあれやこれや……。
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、cross OWL大阪にはプレイルームがありません。
「プレイルームがなくても、楽しめる空間は作れる」
そんな考えで営業しているお店です。
では、プレイルームのない合法ハプニングバーでは、みなさん何をして過ごしているのでしょうか。
実際にお邪魔してみると――。
先客の女性が2人。
しかも、かなり盛り上がっています。
平日の早い時間から、みんなでわいわい

店内はカウンター7席に、ボックス席が3エリア。
喫煙可能です。
この日は平日の比較的早い時間でしたが、単独で来店されている女性のお客様もお二人いらっしゃいました。
スタッフのみなさんは仲が良く、一緒に競艇へ出かけることもあるほどの競艇好き。
さらに、一緒に取材へ来ていたカメラマンの方も競艇に造詣が深く、競輪トークで大盛り上がり。
カメラマンの撮影した競艇のお写真、みんなが当てた船券を見せ合ったり、ここはハプニングバーなのか?と思うシーンも。
さらに、競艇をモチーフにしたオリジナルシャンパンまでありました。
スタッフのみなさんの競艇好きをそのまま形にしたような、「ちょけた」一本です。
ここまでなら、ちょっと賑やかなバーです。
しかし、ここはcross OWL大阪。
話題は突然、乳首へ飛びました。
なぜ乳首の話になったのか。
そこへ至るまでの細かな流れは、もうよく覚えていません。
ただ、気づけば女性同士で乳首について話しています。
すると、お客様の女性が私にこっそり見せてくださることに。
これがまた、思わず「The 乳首」と言いたくなるような素敵な乳首。
そこからオナニーの話になったかと思えば、また競艇。
競艇。
乳首。
オナニー。
そして、また競艇。
普通のバーではなかなか聞こえてこない話題と競艇が、同じくらい自然なテンションで行ったり来たりします。
なんとも不思議な空間です。
プレイルームがなくても、楽しめる

cross OWL大阪には、いわゆるプレイルームがありません。
その理由についてお話を聞いていると、単純に設備がないという話ではありませんでした。
「プレイルームがなくても、楽しめる空間は作れる」
cross OWL大阪は、いわゆる「連れ出し型」のハプニングバーです。
まずは店内で、お酒を飲んだり、おばんざいを食べたり、会話を楽しんだり。
そこでお互いに意気投合し、双方の合意があってはじめて、その先へ進むことができます。
お店に入ったからといって、誰かと何かをしなければならないわけではありません。
お酒を飲む。
性癖について話す。
気の合う人たちとワイワイする。
何も起きないまま、楽しく飲んで帰る日があってもいい。
「部活みたいな楽しみ方をしている人も多い」
という言葉が、実際に店内で過ごしているとなんだかしっくりきます。
そして、遊び慣れたお客様からは、
「プレイルームって、めんどくさい」
という声が出ることもあるのだとか。
いろいろなお店を知っている方にとっても、必ずしもプレイルームがあることだけが楽しさではありません。
まずは飲んで、食べて、話す。
そこで気の合う相手と出会えば、その先はお互いの気持ち次第。
そんな自由さがあるからこそ、ハプニングバーに遊び慣れた方もcross OWL大阪を楽しんでいるそうです。
cross OWLを作る、二人
今回、お店についていろいろなお話を聞かせてくださったのが、cross OWLを統括しているあきさん。
実は「cross OWL」という店名も、あきさんが由来です。
あきさんの身体には、十字架とふくろうのタトゥーが入っています。
十字架=cross。
ふくろう=OWL。
この二つを組み合わせて、「cross OWL」という名前になりました。
そして、あきさんのビジネスパートナーとして店舗運営をしているのが、ゆうじさんです。
ゆうじさんは、お昼間は固いお仕事をされているビジネスマン。
お二人を見ていて印象的だったのが、その関係性でした。
どちらか一人が前に立ち、もう一人がついていくというより、それぞれに役割があり、一緒にお店を作っている。
冗談を言ったり、競艇の話で盛り上がったり。
けれど、お店の運営についての話になると、二人ともかなり真面目です。
あきさん自身も、お店はビジネスとしてしっかり考えていると話します。
接客も、お店の空気づくりも、そのひとつ。
楽しい場所を作る。
そして、ちゃんと続けられる場所にする。
お二人のお話を聞いていると、その両方を大切にしていることが伝わってきます。
取材中、何度も出てきた言葉があります。
「捕まりたくない」
なかなかインパクトがあります。
ただ、話を聞いていくと、単純に「自分が捕まりたくない」というだけではありませんでした。
お店を運営するということは、自分一人の問題ではありません。
スタッフがいて、お客様がいて、それぞれに日常があります。
だからこそ、無茶をしない。
cross OWL大阪にプレイルームを設けず、その中でどう楽しめる場所を作るのかを考えているのも、そんな運営方針につながっています。
「グレーだから何をしてもいい」ではなく、お店としてどこまで安全にできるのかを考える。
そして、目指しているのは、
「合法ハプニングバーで日本一」
です。
競艇と乳首の話をしていたと思ったら、突然かなり真面目な店舗運営の話。
この振り幅も、なんだかcross OWLらしく感じます。
女性も男性も、自分のペースで

cross OWL大阪には、女性のお客様が多く訪れます。
この日も平日の早い時間から、単独で来店されている女性がお二人。
週末になると男女比は5:5、あるいは6:4ほど。
日によっては、
「女性、多すぎ!」
となることもあるそうです。
プレイルームがなく、店内ではまず会話やお酒を楽しめることも、女性が入りやすい理由のひとつなのではないかと話します。
さらに、変な振る舞いをする男性がいれば、スタッフがしっかり注意する。
連れ出し型だからこそ、その先へ進むにはお互いの意思が必要です。
意気投合し、双方の合意があってはじめて次へ進む。
何もせず、そのまま楽しく飲んで帰ってもいい。
自分のペースで楽しめることも、女性のお客様の多さにつながっているのかもしれません。
そして、cross OWL大阪が大切にしているのが、
「男女平等」
という考え方です。
女性だから何をしても許されるわけではありません。
実際、これまで出入り禁止になった方には女性も多いそうです。
女性だからチヤホヤされて当然。
男性だから女性を楽しませて当然。
そんな関係にはしません。
あきさんも、ゆうじさんも、必要以上に女性をチヤホヤするタイプではないそうです。
そのため、偉そうに振る舞う方は自然と居心地が悪くなり、離れていくこともあるのだとか。
「空気が悪かったら、みんなに伝わる」
誰か一人だけがチヤホヤされすぎてもよくない。
反対に、誰かがないがしろにされてもよくない。
みんなが気持ちよく過ごせる空気を守ることも、お店の大切な仕事です。
男性にとっても、憩いの場でありたい
女性が安心して楽しめる場所を作る一方で、男性のお客様の居場所も大切にしています。
仕事を終えて、ふらっと立ち寄る。
お酒を飲む。
誰にも言えない性癖について話す。
必ずしも誰かと何かをしなくてもいい。
そんな過ごし方もできます。
ただし、自由と「何をしてもいい」は別。
過去には、スタッフに対して「見ながら自慰をしてもいい?」という趣旨の発言をした男性のお客様もいたそうです。
結果は、出入り禁止。
大人だからこそ、相手との距離感は自分で考える。
女性にも男性にも、同じように守るべきラインがあります。
それも、cross OWLが考える男女平等です。
ハプニングバーが、ポップになった

お話を聞いていると、ハプニングバーを取り巻く環境そのものも変わってきたようです。
「昔はハプバーに怖い重鎮さんがいた」
独特の緊張感があり、その一方で常連のお客様には紳士的な方が多かったといいます。
現在はSNSなどで簡単に情報を探せるようになりました。
性癖について発信する人も増えています。
その結果、昔よりライトな気持ちで遊びに来る方も増えました。
初めての人でも足を運びやすくなったことは、性癖の世界を身近にする大きな変化です。
一方で、気軽になったからこその難しさもあります。
自由に遊べる場所だからこそ、ルールや相手との距離感を忘れてはいけません。
SNSや掲示板などで、界隈の出来事がすぐに広まる時代でもあります。
性癖界隈は、思っている以上に狭いコミュニティ。
誰か一人の振る舞いも、あっという間に伝わります。
だからこそ、自由に遊べる場所を守るためには、一人ひとりの振る舞いも大切です。
大阪の性癖界隈の「アンテナショップ」
レッドドラゴングループには、さまざまなお店があります。
cross OWL大阪だけですべてを完結させようとはしていません。
お客様と話しながら、
どんな性癖があるのか。
何をしてみたいのか。
どんな雰囲気が好きなのか。
それを聞いて、その人に合いそうなお店があれば紹介することもあります。
グループ内だけではなく、他のお店を紹介することもあるそうです。
自分たちのお店だけに囲い込むのではなく、その人に合った場所へつなぐ。
そして、それはお客様だけではありません。
cross OWLでは、スタッフが自分のお店を持ちたいと思ったときの独立も応援しています。
ここで経験を積み、その先に自分のやりたいことが見つかったなら、その挑戦を応援する。
お客様をほかのお店へ紹介することも、スタッフの独立を応援することも、根っこにある考え方はどこか似ています。
自分たちだけで抱え込まない。
性癖を楽しめる場所や人が増えていけば、界隈そのものも広がっていきます。
ちなみに、お客様の性癖について聞いてみると、体感では約8割がM。
1割がスイッチャー。
1割がS。
M人口はかなり多いそうです。
人によって性癖も、楽しみたいことも違います。
だからこそ、その人に合った場所を紹介する。
お店でありながら、性癖界隈の案内所のような役割も担っています。
変態は、すごい力を持っている
レッドドラゴングループの活動は、店舗の中だけにとどまりません。
これまでには成人映画館を借り、DJを呼んで緊縛ショーを開催したこともあります。
キャパ100人ほどの会場に、約300人が訪れたそうです。
性癖をきっかけに人と人がつながり、そこから新しいイベントや活動が生まれることもあります。
そんな話の中で出てきたのが、
「変態は、すごい力がある」
という言葉。
なかなかのパワーワードです。
でも、実際に300人が集まるイベントが生まれている。
そう考えると、確かに変態の持つ力は侮れません。
性癖って、なんですか?
ここまで性癖の話をしてきたところで、cross OWLを統括するあきさんに聞いてみました。

性癖って、なんだと思いますか?

尖った性癖って、みんな何かしらあると思うんですよ。
自分に対して素直なんじゃないかな。自分に素直で、やりたいことをし続ける
結婚生活の中ではできないことを、外で楽しんでいる人もいる。
パートナーには話しづらい「好き」を持っている人もいます。
でも、自分が何をしたいのか。
何が好きなのか。
まずは自分自身が認めてあげる。

だから、素直にできることって素晴らしいことだと思う。性癖は素直
性癖は、素直。
シンプルですが、とても印象に残る言葉です。
「快楽」について聞いてみた
NUKITIMESでは、これまでさまざまな方に「あなたにとって快楽とは?」と聞いてきました。
今回は少しだけ質問を変えてみます。
お二人にとって、楽しいセックスとは何なのでしょうか。
ゆうじさんから出てきたのは、
「プライドを捨てられるかどうか」
という言葉でした。
何がしたい。
何をされたい。
自分は何に興奮する。
大人になるほど、それを素直に口にするのは意外と難しいものです。
ゆうじさんにとっては、射精することだけがゴールではありません。

相手が立てなくなるくらいまで、しっかりセックスすることがゴール
自分が満足して終わりではなく、相手にも思いきり楽しんでもらいたい。
そのためには、相手が何を望んでいるのかを知ることも大切です。
何を求めているのか。
どんなことが好きなのか。
それを聞いて、自分の「したい」も伝える。
一方通行ではなく、お互いに欲望を出し合う。
話を聞いていると、あきさんの「性癖は素直」という言葉ともつながってきます。
そして、話はいつしか、
「普通のセックスって、何?」
というところに。
そこで飛び出したのが、
「皇族の方々のセックス?」
という答え。
確かに、どこまでいけば「普通」なのかを考え始めると、よくわかりません。
変態のマインドだって、人によって違います。
同じ行為が好きでも、なぜそれに興奮するのかは違う。
少し悪いことをしているような感覚にドキドキする人もいます。
初めてオナニーをしたときのような、少し背徳的な感覚に興奮する人もいる。
相手が喜ぶ姿を見ることが好きな人もいます。
快楽も性癖も、答えはひとつではありません。
ただ、この日のお二人の話には共通しているものがありました。
自分に素直になること。
そして、相手の欲望にも耳を傾けること。
それができたとき、一緒に楽しめることはもっと増えていくのかもしれません。
性癖をぶつけられる家庭は幸せ
話題は、パートナーとの関係にも広がりました。

性癖をぶつけられる家庭って、幸せだと思う。例えば、SMバーへ行ってみよう、旅行先でハプニングバーへ行ってみよう、そんな話をパートナーと普通にできる
界隈で出会ったカップルには、性癖について話せる関係だからこその楽しさもあるそうです。
もちろん、二人の性癖がすべて一致している必要はありません。
自分はこれが好き。
相手はこれが好き。
それを話せること。
そして、お互いの「好き」を頭ごなしに否定しないこと。
性癖はとても個人的なものだからこそ、それを安心して話せる相手がいること自体、ひとつの幸せなのかもしれません。
バーだから聞ける、女性の本音

さらに話をしていると、スタッフのひろむさんの話になりました。
ひろむさんは、いたってフラットな方なのだそうです。
バーで働いていると、女性のお客様から性にまつわる本音を聞く機会もたくさんあります。
普段なら異性にはなかなか話さないようなことまで、ここでは会話に出てきます。
そんな女性たちの本音をたくさん聞いているひろむさん。
ところが、知れば知るほど、女性と性行為をすることに緊張してしまうこともあるのだとか。
性についてたくさん話を聞いているからといって、何でも平気になるとは限らないようです。
むしろ、人によって感じ方も考え方もこんなに違うと知っているからこそ、考えてしまうこともある。
この話が、なんだか印象に残りました。
一方、女性の身体の反応について話してくれたのは、ゆうじさんです。

女性と話していると、どこが気持ちいいのかわかる
単純に何かひとつのテクニックを覚えればいいわけではありません。
相手によって、気持ちいいと感じる場所は違います。
会話をする。
身体に触れたときの反応を見る。
相手がどう感じているのかを知る。
いろいろな人と接し、それぞれの違いを知っていく。
ゆうじさんによると、お腹に触れたときの反応だけでも、相手についてわかることがあるそうです。
性癖についてあれこれ話してきましたが、結局ここでも大切なのは、相手を見ることと話を聞くこと。
かなり自由な話をしているのに、不思議と最後はコミュニケーションの話へ戻ってきます。
目指すのは、全国へ
レッドドラゴングループとして、今後さらに店舗を広げていきたいという目標もあります。
まだこうしたお店がない地域にも進出する。
そして、いつか東京へ。
目指しているのは、
「合法ハプニングバーの日本一」
初めての人も、遊び慣れた人も、それぞれの楽しみ方ができる。
誰かと意気投合する日もあれば、ただ飲んで話して帰る日があってもいい。
そんな場所を、これからもっと増やしていきたいと話します。
cross OWLが次はどんな街にできるのか。
今後の展開も楽しみです。
cross OWL 店舗情報

公式HP:https://crossowl.com/system/
公式X:https://x.com/crossOWL_osaka
料金:
【新規入会料】
男性:2,000円
女性:無料
【入店料】
第一部(12:00〜19:00)
男性:3,500円
女性:500円
第二部(18:00〜24:00)
男性:4,500円
女性:1,000円
第三部(23:00〜翌5:00)
男性:4,500円
女性:1,000円
【ドリンク】
ソフトドリンク:500円
アルコール:700円〜


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