
大阪・梅田の夜に、ちょっとユニークなバーがあります。
その名も 「Bar 天獄」。
店内には中世さながらの拷問器具がずらりと並び、スタッフに声をかければ実際に“体験”までできてしまう、日本初の拷問バーとも言われるお店です。
「Jail」プロデュース、東學氏デザインによる店舗、鉄枷屋鉄造さんの拷問具を常時展示しており、すべてが作品で埋め尽くされたユニークな空間。ここは日本で唯一の拷問Bar。
今回は「Bar 天獄」と系列店「Jail 大阪」でママを務める藍川樹里ママに案内していただき、非日常の世界を体験してきました。
アクセスと雰囲気
▲同じビルには系列店の「大阪Jail」も入っています。楽しいビルです。
お店は「梅田ロイヤルビル」の6階。1階に「一軒め酒場」が入っているので目印にしやすいです。お初天神からすぐ近く、お好み焼き「ゆかり」の角を曲がれば到着。出会い喫茶のライオンマークもあり、ちょっとシュールな散策気分も味わえます。
東梅田駅からならスムーズですが、梅田駅から地上ルートで行くと「見えているのに渡れない」現象に遭遇しがち。地下ルートを使うと安心です。
▲このあたりが向かい側へ渡りたいのに、渡れないと困惑するエリア。
店内はカウンター席が中心で、ひとりでもカップルでも入りやすい雰囲気。私が訪れた日は、常連の女性とGoogleのおすすめで来店した男女ペアが同席していました。
常連さんは写真撮影も上手で、体験中の取材写真を撮ってくださるなどアットホーム。
スタッフは全員女性で、女性一人でも安心して過ごせるのが魅力です。
▲東學さんデザインの店舗。いたるところにきらりと光るスタイリッシュさがあります。
▲鉄枷屋鉄造さん制作の拷問具。首輪を試しました。ずっしりと重くて、ひんやり。
▲バーカウンターに繋いでいただきました。
実際に拷問器具を体験!
鋲付きの拷問椅子
▲鋲のついた強そうな椅子。
まず挑戦したのは、鋲がびっしり打ち込まれた椅子。金属の光沢と、無数のトゲトゲが不穏な気配を漂わせています。
最初は着衣のまま座り、樹里ママに拘束してもらいます。手足を固定され、自由が奪われると、ただ座っているだけなのに緊張感が増していくのが不思議です。そこに5kgのおもりを3つ、腰のあたりに乗せられます。布がクッションになっているため、痛みはじわりと伝わる程度。思ったより耐えられる…そんな油断がありました。
▲まだまだ余裕の表情。
次はズボンを脱いで、生足での挑戦。座った瞬間に、空気が変わります。鋲が一点一点、肌に突き刺さるような感触。まるで細い針の上に腰を下ろしたかのような鋭さです。さっきまで平気だった同じおもりも、布がないだけで全く別物。体重が逃げ場を失い、刺さる痛みに耐えきれず、思わず声が漏れます。
▲痛すぎて、キャーキャー言っています。
「布一枚ってこんなに大事なんだ…」と痛感しながら、拘束されたまま数分。動こうとしてもトゲがさらに食い込むので、逃げられません。やがて体が慣れるどころか痛みが積み重なり、笑うしかない状況に。解放されると、お尻には無数のトゲ模様がくっきり残っていました。これはただの“イス”ではなく、れっきとした拷問具。凶悪さを実感しました。
▲トゲトゲがはっきりと跡になる、めちゃめちゃ痛い。
三角木馬
▲樹里さんはとっても素敵な方。
続いて挑んだのは、伝説的な拷問具・三角木馬。三角に尖った木の背にまたがる形で座ります。
最初は「意外と平気かも?」と思うのですが、尖った部分が股間にダイレクトに食い込む感覚がじわじわ広がり、思わず吊りチェーンを掴んで体重を逃がそうとします。
ところが、ここで樹里ママがさらなる一手。足首に囚人用のおもりを取り付けられると、状況は一変します。重みで体が下へと引きずられ、股間に鋭い圧迫が集中。思わず声を上げ、チェーンを掴む手にも力がこもります。
▲樹里さんがおもりをつけてくれています。
時間が経つにつれ、脚の付け根から全身にかけてじわじわと痛みが広がり、鋲付き椅子のような局所的な刺激とはまた違う“ジワジワ系”。「これは鋲椅子よりキツいかもしれない…」と素直に思いました。
▲まじで痛い。なんとも言えない痛さ。
見た目はただの木馬ですが、体験するとその残酷さがよくわかる。器具に乗っている間、店内のBGMや他のお客さんの会話が遠くに霞んでいき、意識が一点に集中するのも印象的でした。
▲本当にいててすぎる。これは私は本当に苦手。
▲本格派。各5キロはあります。
遊び心あふれるメニュー
▲Wi-Fiのパスワードが天獄行きたいというのが本当にいいですね。
Bar 天獄では、拷問具をテーマにしたドリンクやフードも人気です。
▲本格的なカクテルが揃います。
苦悩の梨:拷問具にちなんで名付けられたカクテル。大分の農協から仕入れた梨のリキュールを使い、爽やかで飲みやすい一杯。
苦悩の梨は、樹里ママが最も好きな拷問器具の一つ。
アンダーザワールド:アラウンドザワールドというカクテルにインスパイアを受けたカクテル。こちらは、スタッフの紅さんが考案されたとのこと。
カクテルの色が淀川の水みたいでしょとお話していたのが印象的。
カラ付き生マカデミア:某“玉潰し器具”をイメージしたおつまみ。
殻を割る動作すら演出になっています。
お酒はシェーカーを振る本格派。
遊び心と味のバランスが絶妙で、見た目のインパクトだけでなく味わいも本格的なのが嬉しいポイントです。
樹里ママの人柄
▲笑いながら、ちょっといたずらしてくれます。
取材を通じて印象的だったのは、藍川樹里ママの人柄。
拷問具という物騒なテーマを扱いながらも、説明は丁寧で、体験中も「無理しないでね」「大丈夫?」と声をかけてくれる優しさがあります。
ただ、頑張れると思うと笑顔で少し放置するSっ気満点なところも魅力的。
「痛いけど面白い」「怖いけど試してみたい」という気持ちを、安心して委ねられる存在。だからこそ女性一人でも訪れやすく、常連客にとっても居心地の良い場になっているのだと感じました。
まとめ〜見たことがないものを見れます〜
Bar 天獄は、梅田の夜にひっそり現れる“小さな異世界”。
鋲付きのイスや三角木馬を試せば、普段では絶対に味わえない刺激を体感できます。
女性一人でも安心して楽しめる雰囲気があり、カップルでドキドキを共有するのもおすすめ。次の梅田の夜は、勇気を出して「天獄」で非日常を味わってみませんか?
店舗情報

Bar 天獄(てんごく)
・住所:大阪市北区曽根崎2丁目10-15 梅田ロイヤルビル6F
・営業時間:18:00〜23:00
金土 : 18:00〜翌5:00
Bar天獄のあとにJail行く際に割引などあり。
・定休日:日曜
・料金システム:
チャージ:女性1,000円 男性3000円
ドリンク:600円〜
フード :800円〜
各種カクテル・ショット・フードあり
現金・各種電子決済対応
公式HP:https://ten-goku.com/top/
公式X:https://x.com/bar52762587
最新イベント情報などは公式HP,SNSをチェックしてください。
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