
熊本といえば馬刺しや温泉。ですが夜の街には、もうひとつの“隠れた名物”があります。
銀杏中通りにあるフェティッシュバー「シークレット」。
今回、筆者である私自身が女性1人でこのお店を訪れてみました。
「女性1人で行っても大丈夫かな?」と少し緊張していたのですが、扉を開けてみればその不安はすぐに吹き飛びます。
赤を基調とした妖艶な空間と、素敵なスタッフのみなさんが迎えてくれる居心地のいい場所。そこは、想像していた以上に安心できる大人の遊び場でした。
扉を開けた瞬間からはじまる非日常
▲入口のフェンスも緊縛仕様。
お店はビルの3階。近くで少し迷っていた私を、出勤途中のママが声をかけてくださり、そのまま案内していただくことに。
ドアを開けると、赤く染まる妖艶な空間が広がります。吊り場、フェンス、鞭、拘束具…。中には新体操用の本格的な吊り輪まであり、思わず目を奪われました。
▲ドアを開くと広がる非日常空間。
▲新体操用の吊り輪。
▲縄、鞭なども多数あり。きちんと許可を取れば触らせてもらえます。
メニュー表に掲げられていた言葉が印象的でした。
「各種マニアな方々の憩いの場です。理解できない思考でも否定せず、大人としての節度を持って頂けると幸いです」
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▲規約に愛を感じます。料金体系はシンプルでわかりやすい。
“誰も変じゃないし、誰も置いていかない”。その優しさが空気全体に漂っていました。
来店者は男女比5:5ほど。取材日はレディースデーということもあり、女性客ばかりでした。友人同士の女性グループもいれば、1人で訪れている方も。
女性が1人で入っても安心できる、そんな空気がここにはあります。
初めてでも安心できるお店づくり
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▲アダルトな雰囲気の漂うバーカウンター。
シークレットに訪れるお客さんは、SM経験者やディープな愛好家だけではありません。
「ちょっと気になるから」「面白そうだから行ってみたい」といったライト層の人たちもたくさんいます。
実際に「熊本 おもしろい店」と検索して訪れる人も多いそうです。
店内では下ネタを気兼ねなく話せて、笑い声が自然と広がる――まさに“大人の憩いの場”。
肩ひじを張らずに楽しめる空気が魅力です。システムもシンプルで、最初にチャージ料金を支払い、スタッフへのドリンク代などはあとで精算というスタイル。
はじめての人でも安心して楽しめます。
ここだけのお話、聞いてみました
ここからは、シークレットのスタッフのみなさんにじっくりお話を伺いました。
ママのナヲミさんをはじめ、チーママのるかさん、スタッフのひなさん、そしてオーナーの安室さんと、そのそばに寄り添うあおいさん。
個性あふれる皆さんの言葉から、フェティッシュバーならではの魅力と奥深さが見えてきます。
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▲ナヲミさんwith私。
—筆者
はじめまして。よろしくお願いします。
お店の雰囲気すごくいいですね。なんか毒ポップな感じがします。
簡単にナヲミさんについて教えてください。
—ナヲミさん
「私はこの店でママをしています。Sです。
お休みのしっかりあって、お給料もいいお仕事だと思ってSMクラブで働き始めました。Sっ気はもともとあったのですが、SMが楽しいと思うようになったのは大人になってからです。
肉体的に服従させるのが好きですね」
―筆者
素敵ですね。(ナヲミさんはすごくかっこいい雰囲気です)
どんなプレイが好きとか得意とかありますか?
―ナヲミさん
「基本的に肉体的に痛めつける行為は好きです。スカトロもいけます。色々と試練を与えてできないときに、捨てられたと思う表情がいいなあって思いますね」
―筆者
なんかナヲミさんのかっこよさにぴったり。素敵な笑顔が、逆に怖く感じそう…。
恋愛関係にある人と、SMパートナーは別ですか?
ナヲミさん
「別です。女王様はSMをする相手、セックスをする人は別。便器がずっとそばにいるのは嫌じゃないですか。(にこにこ)」
―筆者
このお店ならではのおすすめポイントはありますか?
るかさん、この前の広島での緊縛勉強会でお会いしましたね♡
―るかさん
「そうです!この前お会いしました!Secretでチーママをしています。Secretならではのことといえば、緊縛できるスタッフが多いこと。多い日だとスタッフ6人が緊縛できることもあります。他には、店舗においてあるコスプレがどこよりも多いのではないかと思っています」
―筆者
いいですね。確かに吊りができる場所も多いですし、練習をしたり勉強するのにもぴったり。るかさんの性癖についても教えてもらってもいいですか?
―るかさん
「ほぼほぼSのスイッチャーです。緊縛ショーなどにも出ています。“Yesかはい”しか言えない関係を作るのが好き」
―筆者
すごく可愛くて柔らかい雰囲気なのに、Sなのはドキドキします。ひなさんとショーに出られることも多いですよね。
―ひなさん
「はい。私はるかさんに意地悪されるのが好きなんです。たくさんSMについても、日々勉強しています。S,Mを両方できる方が楽しいんじゃないかなあって思いますね」
―筆者
The SMはまだ怖いけど、自宅でちょっと試してみたいなあみたいなときに、おすすめの方法はありますか?
―ナヲミさん
「目隠しなんてどうでしょうか?比較的簡単ですよ。男女問わないですし。目隠しされる側、する側どちらが興奮するのか試すのもいいですね」
―皆さまにとって真面目に快楽について追求すること(NUKITIMESのテーマ)についてどう思いますか?また、あなたにとって快楽とはなんですか?
―ナヲミさん
「脳汁のラッキートリガーでしょうか。頭が真っ白になります。肉体的じゃなくて、精神的に快感を得ます。楽しくなると笑うことが多いので、笑顔が怖いとも言われます。だからこそ、MはSが“何しようかな?”って考えているニヤニヤが好きだったりするんですよね」
―ひなさん
「快感に身を任せるのは、なりたい自分になれる瞬間ではないでしょうか。しがらみのない世界。好きに気持ちよくなっていいんだよって」
―るかさん
「私は、どんなことにおいても物理的じゃなくて精神的につながることではないかと思います。私はスイッチャーだからこそ、Mにも無理せず楽しんでほしいと思います。肉体、精神ともに安全の上になりたつものではないかと思います」
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▲ナヲミさんたちおすすめの熊本銘菓。栗好き。
※しばらくみんなでキャッキャとおしゃべり。
ナヲミさんとるかさんの出会いの話や、るかさんがロリィタファッションやドールに精通している話など、フェチ女子会のような和やかな時間が流れました。
緊張していたはずの私も、気がつけばすっかり笑顔に。
そしてしばらくすると、オーナーの安室さんがご自身の犬・あおいさんとともにお店にいらっしゃいました。
安室さんとあおいさん
―筆者
今日はよろしくお願いします。(スーパーダンディな男性)
安室さんはどんな性癖をお持ちなのですか?
―安室さん
「簡単にいうとSです。公開調教とかで同性に褒められるのも快感を感じますね。こんなMを育てている自分だったりを評価されるのも嬉しいです。心理的な支配と服従がSMの真髄ではないでしょうか。ただ、実際に行動に起こすと問題が起こることもあるので妄想では熊本で1番犯してると思いますよ」
―筆者
同性に対しても優位に立てるのもSMの形なんですね。妄想は自由なので、ほんとに理性的で素敵な男性だと思います。小さい頃はスカートめくりとかしてましたか?
―安室さん
「小さい頃はスカートめくりをできる立場の人ではなかったんです。当時はスカートめくりとかしたかった。同級生がそう言うことするのをみてエロいと思ってました。当時は女性にはできないから、同級生に空き地の田んぼでじゃんけんで負けた方が脱ぐっていうのをやっていました。
絶対に負けたくなくて、どんな手段でも勝ちにいきました。裏工作や、裏取引でもいいから勝ちにいきました。その時に、やんちゃなことではなくて静的なことで支配したいと思い始めましたね」
―あおいさん
「安室さんの支配欲には男女関係ないと思います。私は、Mとしての欲望を安室さんに出会えて開放できて本当に感謝しています。頑張れることに幸せを感じています」
―今の時代はパートナーとの出会いも昔よりは探しやすくなりましたが、インターネットやSMバーなどがない時代はどうされていたんですか?
―安室さん
「今の時代はパートナーとの出会いも、昔よりは探しやすくなりましたがインターネットやSMバーなどがない時代は、パートナー探しも一苦労で。ダイヤルQ2を活用して、パートナー探しをしている時代もありました。一口にSMと言っても色々な趣味嗜好があるため、ついてきてくれるMは大切にします。出会いはほんとうに大切です」
―筆者
SがあってのM、MがあってのS。
あおいさんにとってSMとはなんですか?
―あおいさん
「SMをただのセックスのエッセンスとして楽しんでいる人、ないと生きていけない私みたいな人もいるんです。普通の人がキスをしたり、手を繋ぐのと一緒。それがないと幸せを感じることができません」
この日は、時間の都合でお会いできなかったのですが、安室さんと共同オーナーをされている清水さんは緊縛師をされています。
お店にもいらっしゃるので、緊縛の貴重なお話をお伺いできること間違いなし。
〜まとめ “支配”も“快楽”も、人とのつながりから生まれる〜
熊本「シークレット」でのお話を伺って強く感じたのは、SMやフェティッシュの世界にある“支配”も“快楽”も、けっして1人では成り立たないということでした。
肉体的な刺激や精神的なやり取り、そのどれもが相手がいて初めて生まれるもの。だからこそ、この空間には“誰も変じゃないし、誰も置いていかない”という優しいルールが流れているのだと思います。
女王様として凛とした雰囲気をまといながら、時折にこやかに茶目っ気をのぞかせるナヲミさん。
柔らかい笑顔の奥に秘めたスイッチを持つるかさん。
いじられることを楽しみながら学び続けるひなさん。
そして、ダンディな安室さんと、その傍らで自分らしさを解き放つあおいさん。
1人1人の在り方がそのまま受け入れられて、支配と服従も、笑顔と快楽も、全部が人と人のつながりの中から生まれていく。
それはきっと、SMに限らず“生き方”そのものにもつながる大切な感覚なのかもしれません。
熊本の夜、妖艶な赤に包まれた「シークレット」で触れたのは、ただの非日常ではなく“自分を解放していい場所がある”という安心でした。
ここから広がるSMの未来も、もっと自由で、もっと多様でいい。
そう思わせてくれる取材になりました。
熊本 シークレット

住所:〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町13−28 TM37ビル 3階
営業時間:20:00〜翌4:00
定休日:日曜日定休日
公式X:@kumamotosecret
女性1人でも安心して訪れられる雰囲気で、初めての方も気軽に楽しめるスタイリッシュなフェチスポットです。
熊本で“おもしろい店”を探しているなら、一度足を運んでみる価値がありますよ。
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