SM BAR「WIZARD」で開催された、広島×福岡の緊縛練習会に参加してきました。
講師は、九州をメインに活動されているSIVA女王様(@SIVA214)。
岡山のSM BAR secret の取材でご縁ができた、リリィさん(@rino_chang)から「一緒に行きませんか?」と声をかけていただき、一緒にお出かけすることに。
取材をきっかけに、こうして緊縛勉強会にも足を運べるなんて、ご縁がつながっていく楽しさをしみじみ感じます。
今回の会場は、広島のSM BAR「WIZARD」(@wizard_0418)。
イベントの主催を務めるのは、店舗の店長でもあるDariさん(@Dari_hentai)です。
実はこのお店、以前NUKITIMESでも取材させていただいたことがあり、そのご縁もあって今回の勉強会に参加することができました。
※惜しまれながら7月末で閉店が決まったリリィさんがママをしているSM bar secretの取材記事はこちら→岡山のSMbar secretに女性ひとりで行ってみた
▲Dariさんに撮影を依頼したら自撮りもしてくださいました。お茶目。
アットホームな雰囲気で、だけどしっかりと学びがある、とても素敵な会になりました。
始まりは「どう進める〜?」から
勉強会は「どうやって進めていく〜?」というSIVA女王様の声かけからスタート。
Dariさんを交え、みんなでゆるやかに進行方法を相談していきます。
集まったのは20人弱の参加者。
縛り手さん、受け手さん、自縛を練習したい人、交流を楽しみに来た人など、スタイルも目的も本当にさまざま。
ちなみに緊縛とお酒は相性最悪。命を預け合う行為だからこそ、飲酒は禁止。
今回の会でもお酒の提供はゼロ、全員しらふで真剣勝負です。
SIVA女王様の導きで、いよいよ実践スタート!
「一番目ってちょっとドキドキするよね〜」
という空気の中、リリィさんが
「やってみたい!」
と挙手。場が一気に動き出します。
私はリリィさんの受け手として、縛られる側で参加。
SIVA女王様がそばで見守りながら、ポイントごとにやさしく、丁寧にアドバイスをくださいます。
「もう少しこうしたら受け手さんが楽だよ」
「この角度から見ると、もっと美しい」
など、細やかで実践的な指導にリリィさんも真剣な眼差し。
ジョークも交えつつ、緊張感をやわらげてくれるSIVA女王様の雰囲気づくりも素晴らしく、会場全体が学びと安心に包まれていきました。
▲雰囲気が楽しい女子会みたいになっております。
縛り終えたら、次の縛り手さんにバトンタッチ。
この日、SIVA女王様に直接緊縛を見てもらえるというだけで、とても貴重な機会。
参加者一人ひとりが、その一瞬に集中しながら学び取っていました。
縛り手さんたちは皆、自分の“マイ縄”を持参。
縄の色や質感、素材もさまざまで、それぞれのこだわりやフェチが見えてくるのがとても面白かったです。
リリィさんの縄はエメラルドグリーン。
私の髪色とマッチして、縛られ姿がちょっとおしゃれに仕上がりました。
縄一つにしても、色や質感がみんな違っていて、見ているだけで個性が伝わってきます。
縄の素材や使い心地を選ぶところから、すでに緊縛は始まっているんだなあと実感。
まるでファッションのように、自分のスタイルを表現する“マイ縄”カルチャーに思わず見入ってしまいました。
多様な人が集う学びの場
SIVA女王様が主宰する「心繋縄会」の講師の方や受け手さんも参加。
それぞれの立場で、技術や想いを交換されていました。
今回の参加者の中には、ショーパブで働くお姉様も。
「ショーで披露する自縛を習いたくて来ました」と話していて、この勉強会で学んでいらっしゃいました。
縄を学びたいという気持ちは、現場でのパフォーマンスに活かしたいという理由からだったり、自分自身の表現の幅を広げるためだったりと、動機は実にさまざまでした。
縄の世界、意外と(いや、やっぱり)広くて深いんです。
SIVA女王様インタビュー|緊縛の基本を大切にしてほしい
練習会の合間に、少しだけSIVA女王様にお時間をいただいて、緊縛教室を始めた理由や、縄に込める想いについて伺いました。
ー筆者
よろしくお願いします。
緊縛教室を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
ーSIVA女王様
緊縛事故を減らしたかったんです。
人の身体を扱うものだから、ちゃんと理解しておかないと危ない。
だから神経や身体構造についても、ちゃんと勉強しました。
—筆者
教えるうえで大切にしていることはあるでしょうか?
ーSIVA女王様
まず“基礎”ですね。最初は一つの場所で、しっかり順を追って学んでもらえたら嬉しいです。
どこの縄教室にもそれぞれのこだわりがありますが、最初からいろんな教えを混ぜてしまうと、逆に混乱してしまうんです。
だからこそ、“この先生”と決めたところでひととおり学んでみることが大事。
その土台がしっかりしていれば、他の教室に行っても応用が利きますし、自分なりの理解で技術を広げていけると思います。
—筆者
勉強になります。基礎をまずしっかり学ぶのが大切なんですね。
ーSIVA女王様
そこからは足し算と引き算。
自由にオリジナリティを出していいと思います。
右に倣えじゃなくて、自分のスタイルを見つけてほしいですね。
私はここで習ったから一生このスタイルを貫かなくてもいいと思っています。
新しいものを生み出してほしい。
—筆者
優しいお人柄がにじみ出ています。縄のスタイルにも変化はありますか?
ーSIVA女王様
昔はウエストに縄をかけるのが主流でしたけど、今は骨盤にかける人が多いですね。
そういう時代の変化もある。
でも、基礎ができていればどんなスタイルにも対応できるし、いろんな縄教室に行ってみるのも良い経験になりますよ。
流派や、〜派が多く存在する世界ですが、やはり最初にコツコツと基礎を学ぶことが大事。
崩すのも、オリジナリティを出すのも、土台ができてからこそ。
縄の深さをあらためて感じるインタビューでした。
SIVA女王様は普段は九州で活動されており、福岡のクラブシークレット、KINKYBOXにゲスト在籍されています。また、心繋縄会主宰であり、バランサ縄会講師もされています。他にも多数イベントにゲスト出演をされているので気になる方は公式Xもをチェックしてくださいね。
公式X:https://x.com/SIVA214
Lilyさんによる華麗なサプライズショー
ひと通り練習が終わったあとは、SIVA女王様が会場にいたスタイル抜群の女性をモデルに、美しい緊縛を披露。
あまりの華やかさに、一同見惚れてしまいました。
▲プライバシー保護のためきれいな方のモザイクシルエットでお楽しみください。
そして、最後にリリィさんが“粋な計らい”で、ミニ自縛ショーを開催!
私が「リリィさん、自縛教えてほしい」と話していたのを覚えてくださっていて、「じゃあ少しやってみるね」とその場で実演。
▲リリィさんの自縛はスピード感も抜群。
▲時々お酒に当たりながらのスーパープレイ。
DariさんがBGMを流し、空間は一気にショーモードに。
ニコニコ楽しそうに自縛されているリリィさんがとても可愛くて、参加者みんなが笑顔になっていました。
練習会のあとも、にぎやかに
練習会のあとは、みなさんでお好み焼きを囲んで交流会。
縄のことや日常のこと、さまざまな話題で盛り上がったそうです。
私はというと、最終バスの時間が早すぎて途中で帰ることに…。残念無念。
次は絶対、交流会まで参加したいです!
〜まとめ〜つながることで広がる、縄の世界〜
今回の練習会では、技術だけでなく人と人との“つながり”を深く感じることができました。
「縛る」ことって、ただの技じゃない。
その背景にある想いや、受け取る側との信頼、そして空気感までも含めて、すべてが“作品”になるんだと実感しました。
初めての方も、経験者も、どんなスタンスでも受け入れてくれる場所。
それはSIVA女王様とDariさんのつくる場の空気が、とても優しくて、あたたかかったからこそ。
SMや緊縛ってちょっと遠い世界に感じるかもしれないけれど、こうして「学ぶ場」があることで、フェチも性癖も、安心して育てていける。
基礎を学び、自分の色を探していく。
そんな第一歩として、忘れられない時間になりました。
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