
福岡の繁華街から少し足をのばした先、銀天町商店街にあるのがフェチカフェ&バー「Purple Rabbit」。
こちらの店舗は、明るくて可愛らしい雰囲気で、女性一人でも入りやすい。可愛らしい紫のうさぎの看板が目印です。
オーナーは「フェチ職人展」を主催する零さん。
これまで何度も取材させていただいていて、今回で3回目。NUKITIMESのなかでも最多登場。
明るくて入りやすい店内
▲広々とした店内は落ち着きます。(私の取材グッズが大発生…)
店内は木の温もりが心地よいカウンターと小上がり席。外から光が差し込んで明るく、カウンターには10席ほどが並びます。フェチバーというとディープで入りにくい印象を持つ方もいるかもしれませんが、ここは真逆。清潔感があって可愛らしく、女性ひとりでも安心して過ごせる空間です。
カップルで訪れても自然に会話が広がります。零さんは性癖を含めてオープンにされているので、零さんのお話をきっかけに「ねえ、どう思う?」と性癖を話し合えるきっかけになることも。事前に女性がひとりで訪れて「今度は彼を連れてきます」と下見するケースもあるそうです。
▲とってもかわいいお手洗い。
また、商店街の真ん中という立地もあり近隣の方の憩いの場としても大活躍。お手洗いも清潔で、スタッフによる可愛らしいアートで飾られています。
好きはなんでもOK
▲鞭や縄などのフェチグッズも揃います。
零さんが大切にしているのが「どんな好きも好きでいい」という考え方。
縄や鞭などのSMグッズも置かれていますが、それだけにとどまりません。アクセサリーのように気軽に手に取れる小物もあり、フェチ=エロに限定しないのがPurple Rabbitらしいところ。
「メイクが好き」も立派なフェチ。
「サバゲーに夢中」だってフェチ。
▲自分の特性を表すキーホルダーも素敵です。
どんな“好き”も受け入れてもらえるからこそ、自分の好きを胸を張って話せるのです。
お店に入った瞬間から、そのポリシーが体現されているのを実感します。
初めての一歩を踏み出す人たち
オープン直後に訪れた日には、フェチ職人展で初めてSMに触れたという女性に出会いました。縄に興味はあったものの、ずっと勇気が出ず、思い切って足を運んだのだそうです。
「入口でやっぱりやめようかなって迷ったけど、思い切って中に入ったら、想像以上に温かい空気で安心しました」
そう優しく笑っていた彼女。普段はとてもかたいお仕事をしているそうで、「日常では真面目に生きているから、心の欲望を吐き出す場所が必要」とも話してくれました。今ではPurple Rabbitが心の拠り所になっているそうです。
その後に、お昼からお酒を飲める場所を探して訪れた男性もいました。フェチ目当てではなく入ったものの「僕なんて普通ですけど大丈夫ですか?」と少し不安げ。けれど、ここでは“普通”だって立派なフェチ。会話をしているうちに「次のフェチ職人展に行ってみたい」と目を輝かせていました。
こうして、それぞれが自分の隠れていた“好き”を少しずつ見つけていく。そんな場面に立ち会えるのも、このお店の面白さです。
ごはんも抜群に美味しい
▲メニューの品揃えが豊富。
Purple Rabbitを語るなら、美味しいご飯は外せません。零さんは料理の腕前も確かで、常連さんからも大好評。
▲調理しながらも楽しいトークは継続中。
この日、初めて来店した男性客がおつまみに頼んでいた「お漬物の盛り合わせ」が印象的でした。セロリが苦手な男性が、美味しいとパクパクたべていました。
季節ごとに浅漬けやぬか漬けが用意され、珍しいこんにゃくのお漬物が並ぶこともあるそうです。私も特別に少し分けていただきましたが、本当に美味しい。
▲セロリのお漬物2種類。
そして私が注文したのは、本日のおすすめの「鶏の味噌漬け定食」。小鉢や味噌汁、サラダまでついた大満足の一皿で、零さん曰く「小分けにするのが面倒だから(笑)」と豪快に鶏肉1枚分のお料理が盛られていました。
前日からバタバタしていて食事をとれていなかったのですが、お腹を減らしていなければ完食できないくらいのボリューム。しかも、ご飯も小鉢も味噌汁も全部美味しいんです。
▲おぼんに乗り切らないボリュームの定食。こちらで1300円。
「最近はフェチバーというより食堂と化してますよ」と零さんが笑っていたのも納得。メニューも豊富で、銀天町商店街の新鮮な食材を使った料理が楽しめます。
一品料理は500円〜、定食メニューは1300円〜、スイーツは300円〜とお値段もリーズナブル。ランチタイムに定食を頼まれた方には、ドリンクサービスという嬉しいサービスもあります。
さらに「メニューにないものも相談可」という対応も零さんらしいゆるさ。フェチの空気と一緒に、食堂のような安心感まで味わえるのが魅力です。
▲メニュー表もかわいい。
ドリンクは基本的に飲み放題で、生ビールも対象。ただしノンアルビールや紅茶、コーヒー、カクテルなどは追加料金。その理由を尋ねると「グラスが違うから杯数が数えられるんです」と零さん。
細かいようで、どこか肩の力が抜ける説明に思わず笑ってしまいました。
2階は誰でも使えるイベントスペース【ゼロベース】
▲土足厳禁です!
お店の2階はレンタルスペースになっていて、ダーツやゲームも置かれています。次回のフェチ職人展もこの2階で開催予定。
▲Purple Rabbit号も展示されています。***
イベントやオフ会などでの利用も可能で、フェチに関係なく「集まりたい」と思ったときに誰でも利用できるのがポイントです。普段は遊び場として、イベント時には交流の場として、さまざまな顔を持っています。
レンタルスペースの利用を希望される場合は、店舗へお問い合わせください。
次回フェチ職人展も楽しみ

11月22日から12月2日まで、ここPurple Rabbitの2階イベントスペース【ゼロベース】でフェチ職人展が開催されます。
私自身も初めて出展させていただくことになり、期間中は在廊も予定しています。この貴重なイベントに参加できることが今から楽しみです。
いつもより期間が長く、のんびりと楽しめること間違いなし。
1階のカフェでお食事を楽しみながら、フェチ職人展で自分の“好き”を安心して話せる空気に触れてみてください。
まとめ〜フェチの定義は幅広い〜
▲本格的なSMグッズも購入可能。
Purple Rabbitは「フェチカフェ」という肩書き以上に、自分の“好き”を受け止めてもらえる場所でした。縄や鞭のようなSMグッズもあれば、アクセサリーもあり、ご飯も美味しい。全部が「どんな好きも好きでいい」という零さんの言葉につながっています。
紫のうさぎの扉を開けば、明るく可愛い店内と、美味しい料理、そして心地よいフェチの空気が迎えてくれる。福岡・銀天町にあるこの秘密基地で、あなたも自分の“好き”を探してみませんか。
Purple Rabbit(パープルラビット)

住所:812-0879 福岡県福岡市博多区銀天町2丁目1-43
▲JR南福岡駅から銀天町商店街まで歩いたらすぐです。
営業時間:
月火水曜日→12:00〜 22:00
金土日祝→12:00〜23:00
定休日:木曜日 (連絡いただけたら時間対応可能 )
料金:ワンドリンク制、生ビール含む飲み放題制などあり
支払い:現金のみ
公式X: @purple_rabbit0
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