【閲覧注意】幻覚キノコで狂った村で見た世界とは?

砂漠でのペヨーテ体験で「宇宙」を見た僕が次に向かったのは、メキシコ中部にあるオアハカ州の山奥にある小さな村、サンホセデルパシフィコだ。

ここは標高約2500メートル。雲の中にすっぽりと包まれたようなこの村は、世界中のヒッピーたちが吸い寄せられる「幻覚キノコの聖地」として知られている。なぜここなのか? それは、ここではキノコが「自然の薬」として儀式のときに使われ、昔から大切にされていた歴史があり、今でも幻覚キノコがこの村と共存しているからだ。その様な歴史から、この村では、幻覚キノコは違法とされていない。

今回も、僕がそこで見たもの、感じたこと、そしてキノコが教えてくれた「世界の本当の姿」について、ありのままを書いていこうと思う。

雲の上の村、サンホセデルパシフィコへ

オアハカ市から激しい山道をバスで揺られること約4時間。急カーブの連続で胃の中がひっくり返りそうになった頃、空気が変わった。霧が立ち込め、高い木々に囲まれた小さな村。そこがサンホセデルパシフィコだ。

バスを降りると、村のあちこちからは薪を燃やす匂いが漂い、カラフルなポンチョを着た旅人たちがゆっくりと歩いている。ここは、メキシコの他の街とは流れている時間が明らかに違う。誰も急いでいないし、誰も大声を上げない。

サンホセデルパシフィコ村の中心地

村の至る所に、キノコのオブジェがたくさんあったり、雰囲気は幻想的なキノコの村という感じ。色々なショップで、キノコはいらないか?と聞かれる。

僕は村の外れにあるホステルにチェックインした。木造の簡素な宿だが、窓からは見渡す限りの雲海が広がっている。隣のベッドには、何ヶ月もここに住み着いているというドイツ人のヒッピーがいた。彼は「ここは世界で一番、自分に戻れる場所だよ」と笑って教えてくれた。

村の至る所に、サイケデリックアートがある

聖なるキノコを求めて、名もなき小さなキノコショップへ

旅人は皆、幻覚キノコを食べにこの村にやってくる。僕もさっそく、村で一番有名だという、名前がない小さなキノコショップへ向かった。場所は、OAXACIDというショップのすぐ隣にある。大通りに面しているので見つけやすい。

優しいお兄さんが経営しているキノコショップ。ここで買うキノコはとても質が良いと、色々な旅人が言っていた。

小さいショップの中には、様々なキノコの形をしたお土産が売っている。このお店を経営しているフレンドリーなお兄さんに聞いた。

「キノコを試したいんだ」

僕がそう言うと、彼は今の時期について丁寧に説明してくれた。キノコの旬は雨季(6月〜9月)だ。幻覚キノコの効果に関して、雨期の時期に採れる生のキノコの方が圧倒的に効果が強いらしい。今は乾季なので、基本的には乾燥させたものが主流になる。僕はまず、保存のきく「乾燥キノコ」と、瓶に詰められた「はちみつ漬けのキノコ」を買うことにした。

だが、このお兄さんが、特別なものを見せてくれた。 「実は、今年の雨季に採れた一番いいキノコを冷凍して保存してあるんだ。生に近いパワーがあるよ」

乾燥キノコもいいが、その「冷凍キノコ」という言葉に惹かれた。雨の恵みをたっぷりと吸い込んだ旬のキノコ。僕はそれも分けてもらうことにした。2gの乾燥キノコ、2gのはちみつ漬けのキノコと3gの冷凍キノコを買い、値段は日本円にして約4500円ほど。

お兄さんは僕にこう言った。 「これはただの遊びじゃない。君がキノコを受け入れるんじゃない。キノコが君を受け入れてくれるんだ」

森のハイキングと、やってきた「変化」

翌朝、僕は昨日買ったキノコを全部食べた。土の味がするが、はちみつを少し混ぜると意外なほど食べやすい。ゆっくりと時間をかけて噛み、ホステルの裏に広がる深い森へと歩き出した。

歩き始めて30分。徐々に足取りが軽くなってきた。 最初は「少し気分が良くなってきたかな?」という程度だったが、1時間を過ぎた頃、視界が急激に鮮やかになった。

木の葉の一枚一枚が、まるで呼吸をしているように見えた。森の緑には、今まで見たこともないような深いグラデーションがあり、木々の間から差し込む太陽の光が、まるで金色の糸のように空中に浮かんで見えた。

僕は地面に座り、ただじっと周りの音に耳を傾けた。 風が木の枝を揺らす音や鳥の声が、気持ちの良い「音楽」として聞こえてくる。

「ああ、森が笑っているな」

そんな感覚が、心の中にスッと入ってきた。

森が優しく僕に語りかけてくる。

「自分たちはキノコなんだ」という衝撃の確信

さらに時間が経つと、意識はもっと深い場所へと導かれる。サンホセデルパシフィコの幻覚キノコのパワーは想像以上に強烈だった。

地面に目を向けると、木の根元から無数の光の筋みたいなものが伸びているのが見えた。それは土の中でつながっているキノコの「菌糸(マイセリウム)」のネットワークだ。この森にあるすべての木、すべての花、すべての虫たちが、目に見えない糸でつながってお互いに情報をやり取りしている。まるで会話をしているかのように。

その時、ある考えが頭の中に浮かんできた。

「待てよ。自分たち人間も、実はキノコなんじゃないか?」

突拍子もない話に聞こえるかもしれない。でも、その時の自分にはそれが「世界の真実」として理解できた。

広い土の中に張り巡らされた巨大なキノコの菌糸で繋がるネットワークが、この世界の本体だ。そして、時々ひょっこりと地面に顔を出すキノコが、自分たち人間一人一人の存在なんだ。

僕たちは「自分という個体」が独立して生きていると思っている。でも本当は、大きな一つの生命体(菌糸ネットワーク)から、一時的にポコっと外の世界に飛び出しているだけの「キノコ」のような存在に過ぎないと思った。

「実はこの大きな菌糸ネットワークの一部が、たまたま『自分』という形になって現れているだけなんだ」

そう気づいた瞬間、身体の力が抜けて、地面に溶けていくような感覚になった。

「自分たちはキノコなんだ」。

キノコが隣のキノコを妬んだり、競争したりすることなんてない。みんな同じ一つの菌糸ネットワークから生まれてきた一つの生命体なんだから。この幻覚キノコを食べて、実は自分はキノコだったという面白い体験を得ることが出来た。

ヒッピーたちとの交流と、村の温かさ

夕方、トリップが少しずつ引いてきた頃、僕はホステルに戻った。 共有スペースには、世界中から集まった旅人たちが集まっていた。

ギターを弾くフランス人、ひたすら絵を描いているアメリカ人の女の子、そして地元の子供たちと遊んでいるアルゼンチンのカップル。

誰かが焼き立てのパンとスープを分けてくれた。キノコを食べた後の食事は、驚くほど美味しい。素材の一つ一つの味が、細胞に染み渡るような感覚だ。

「今日、森で何を見た?」「どんな気持ちになった?」そんな会話が飛び交う。年老いたヒッピーが、煙草を吸いながら言った言葉がすごく心に残っている。 

「人間が自然を支配しているんじゃない。俺たちは、自然に生かされているだけなんだ。それを忘れたとき、人間は苦しみ始めるんだよ」

サンホセデルパシフィコを訪れる人への「大切なアドバイス」

もし、この雲の上の村で幻覚キノコを体験したいと思うなら、いくつか伝えておきたいことがある。

1. 「場所」と「心の状態」を大切に

幻覚キノコは、自分の心の中にあるものを数倍に膨らませる。だから、不安な時や、騒がしい場所で試すのはおすすめしない。この村のように、静かで自然豊かな場所で、信頼できる仲間や穏やかな環境の中で行うのが一番だ。

2. 森に入る時は無理をしない

幻覚作用がある中で深い森に入るのは、一歩間違えれば遭難のリスクもある。道がわかっている範囲で歩くか、ホテルのバルコニーなど、安全が確保された場所で過ごすのが正解だ。

3. 乾季と雨季の違いを知っておく

雨季(6〜9月)なら新鮮な生のキノコが手に入るが、乾季は乾燥キノコか、はちみつ漬けになる。一般的に、新鮮な生のキノコの方が効果は強い。僕が行ったショップのような信頼できる店で買うのが一番だ。

4. 敬意を忘れない

地元の人たちにとって、キノコは「聖なるもの」だ。ただのパーティー用のドラッグだと思って騒いだり、失礼な態度をとったりするのは絶対にやめてほしい。彼らの文化に敬意を払い、静かにキノコと旅をしよう。

最後に

サンホセデルパシフィコでの数日間は、僕の人生の価値観をまた少し書き換えてしまった。メキシコの深淵は、まだまだ深い。 エロも、バイオレンスも、そしてこの圧倒的なスピリチュアルも。この国は、全てが混ざりあっている。僕の旅は、まだまだ終わらない。

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