
暗い会場で、怖い話を聞く。
それだけなのに、なぜか少しドキドキするのが怪談イベントの不思議なところです。
今回の「怪談巡業」は、広島オカルト倶楽部としては記念すべき第一回目の開催。
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▲今回のイベントは5/22の金曜日の20:00-開催。夜間開催で怪談ムードも高まります。
これまでもオカルト飲み会や、有名怪談師をゲストに招いたイベントは開催されていましたが、今回は少し違います。
オカルト倶楽部の主催・ゆうだいさん、企画担当のあごひげさんを中心に、参加者も一緒になって怪談を持ち寄る、距離の近いイベント。
気になる相手と参加したら、帰り道に「ひとりで寝れないかも」と言いながら、つい連絡したくなるような夜かもしれません。
今回は、そんな広島オカルト倶楽部の「怪談巡業」に潜入してきました。
怪談好きが30人ほど集まる、不思議な夜

会場には、30人ほどのお客さんが続々と集まります。
ステージの上で一方的に怪談を披露するというより、みんなで怪談を囲むような空気感です。
テーブルを囲みながら話を聞いていると、怪談イベントというより、怪談好きが自然と集まった夜のオフ会のよう。
「怖い話が好き」という共通点だけで、初対面同士でも普通に会話が始まるのが面白いところです。
テーブルには“ばけたん”

イベント中、何度も話題に上がっていたのが「ばけたん」。
おばけを探知するアイテムで、ゆうだいさんのお知り合いの方が作成されているアイテム。
「Amazonでも買えます。どんどん宣伝してください」とのこと。
完全手作りのため、欲しい方は早めの購入が吉です。
会場の中心にはばけたん。
霊の通り道となったり、なにか不穏な空気があると、ばけたんの色が変わりばけたんが喋りだす仕様です。
テーブルに置かれたばけたんを見ながら、「これ反応したらどうする?」なんて話で盛り上がる空気は、ちょっと修学旅行の夜みたいです。
怖い話を聞きに来ているはずなのに、どこか楽しそう。
この独特のゆるさが、オカルト倶楽部らしい空気なのかもしれません。
ゆうだいさんが初めて見た、“白いおばあさん”

最初に語られたのは、ゆうだいさんが幼稚園の年長の頃に体験した話。
当時住んでいたのは新築の家。
けれど、風呂場の床が抜けたり、ベランダだけ異様にカビ臭かったり、どこかおかしな家だったそうです。
夜中、ふと目が覚めたゆうだいさん。
おばあちゃんの横には昔のテレビがあり、その近く、ハンガーのフックに白いモヤのようなものが見えたといいます。
薄目で何度も確認しているうちに、それが“首を吊ったおばあさん”だと気づいたそう。
しかも、そのおばあさんは首を吊ったまま、目だけが動いていた。
テレビの方向を、ずっと気にしていたとのことでした。
思わず「うわあっ」と叫んだゆうだいさん。
翌日には、テレビ台の下へ頭を突っ込んでいたそうです。
それをきっかけに一家は引っ越しを決意。
ですが、引っ越したあとも終わりません。
夜中、誰も起きてくれない静かな家。
リビングに白いモヤが見え、気づけばまた、あのおばあさんがいた。
「リアルな怪談には、オチがないんですよね」
ゆうだいさんのその言葉が、妙に印象に残りました。
作り話みたいな綺麗な結末はない。
ただ、“見た”という感覚だけが残る。
だからこそ、あとからじわじわ怖くなってくるのかもしれません。
PHSに残された「ほらほら」

続いて、あごひげさんの怪談。
PHS全盛期の頃の話です。
仲の良い3人組のうち、ひとりが「留守番電話がおかしい」と言い出したそう。
再生すると、普通の案内ではなく、赤ちゃんの「おんぎゃー、おんぎゃー」という泣き声が延々と流れる。
そして、しばらく聞いていると、最後に女性の声で、
「ほらほら」
と聞こえて切れる。
ただ、あごひげさんは、その“ほらほら”を聞いていなかったそうです。
後日、久しぶりに集まろうとした時、そのPHSの持ち主と連絡が取れない。
実家へ電話すると、「行方不明になっています」と言われました。
しかも、いなくなったのは、“ほらほら”を聞いた翌日から。
会場の空気が、一瞬しん…と静かになった気がしました。
その方は、いまも行方不明のままだそうです。
あの「ほらほら」は一体何だったのだろう。
大福ゴールデン・いくちゃんの金縛り体質

今回の参加者で印象的だったのが、大福ゴールデンとして活動されているシイナイクヨさん。みんなからはいくちゃんと呼ばれていました。
とても綺麗な女性で、ゴーゴーダンサーや銭湯アイドルとして活躍されています。
そんな彼女は、金縛り体質だそうです。
しかも、動けなくなるだけではなく、少し性的に気持ちいい感覚が起きることもあるのだとか。
つまり、“色情幽霊”的な存在がいるのかもしれない。
欲求不満の女性のもとには、そういうおばけが来ることもあるのかも……なんて、怪談を聞きながら会場内はざわめきます。
怪談イベントなのに、ちょっと色っぽい空気が混ざるのも面白いところです。
シイナイクヨさんの活動については、公式Instagramをチェックしてください。
公式Instagram:https://www.instagram.com/shena194/
広島ローカル怪談がどんどん出てくる

イベント中は、広島のローカル怪談も次々に飛び出します。
己斐峠。
7つの家。
魚切ダム。
「そこ、知っとる」
「行ったことある」
そんな声があちこちから聞こえてくるのも、広島イベントならでは。
特に印象的だったのは、魚切ダムの話。
橋の入り口には、普段なら事務所の灯りがついているそうなのですが、その日は妙に真っ暗だったとのこと。
けれど、奥のほうには老若男女が何人も立っている。
「アホなんで、“夜中に遊びに来とる人おるんじゃ”って、みんなで近づいていったんですよ」
そう話す会場の空気に、少し笑いが起きます。
しかも、その人たちはこちらに向かって手を振っている。
最初は普通の人たちに見えたそうです。
ですが、近づくにつれて違和感が増していく。
よく見ると、みんな足がない。
しかも、笑っているように見えた顔も、まったく笑っていなかったそうです。
あとから思えば、あれは歓迎ではなく、「帰れ」という合図だったのではないか。
怖くなって、その場から引き返したそうです。
すると、そこにはいつもの日常。
橋の入口にいるヤンキーや、カップルの姿を見て、逆にホッとしたとのことでした。
その話を聞いたあと、ちょっとだけ魚切ダムを検索したくなりました。
休憩時間も、ずっと怪談
10分間の休憩。
普通なら雑談になるところですが、このイベントは違います。
各テーブルで、そのまま怪談トークが続行。
おすすめの心霊スポット。
昔やったこっくりさん。
廃墟の話。
「そこはやばい」と言われる場所。
初対面同士なのに、みんな普通に話しているのが面白い。
怖い話って、不思議と距離を縮める力があります。
「自分も変な体験があって…」
そんなふうに、聞く側だった人が自然と語り始める空気も、このイベントの魅力でした。
“妖怪ポスト”の話が妙に怖い
参加者の方の体験談で、個人的にかなり印象に残ったのが“妖怪ポスト”の話。
その方は、実際のお写真も見せてくださいました。
副業で映画脚本を書いている方が、夜にポストへ投函しに行った時のこと。
いつもより近い場所にポストがあったそうです。
でも、妙な違和感がある。
郵便の文字はある。
けれど、どこか黒い亀裂のような、不自然な空気。
「これは違う」と思い、その日は投函せず帰宅。
翌朝もう一度行くと、ポストはいつもの場所に戻っていたそうです。
その方は、その現象を“妖怪ポスト”と呼んでいました。
怪談というより異世界の入口みたいな話で、妙に想像してしまいます。
今後は猥談会も広島で企画中

ゆうだいさんによると、今後は広島でも猥談会の開催を予定しているとのこと。
怪談と猥談。
どちらも、夜に集まって、人には言いづらい話を共有する遊びなのかもしれません。
目に見えるものだけではなく、目に見えないものもいるのかもしれない。
そう思うと、世界が少しだけ面白く見えてきます。
広島オカルト倶楽部 公式Instagram:https://www.instagram.com/hiroshima_occult_club/
広島オカルト倶楽部 公式X:https://x.com/wsbxysYhKLrWW9L
怖いのに、また来たくなる

怪談巡業は、ただ怖い話を聞くイベントではありませんでした。
見えないものについて話しながら、みんなで少しだけ夜を共有する場所。
怖い話をしているのに、なぜか笑い声もある。
初対面なのに、自然と会話が始まる。
「怖いから行きたくない」ではなく、
「ちょっと気になるから行ってみたい」
そんな空気が、このイベントにはありました。
記念すべき第一回目の怪談巡業。
帰る頃には、「また次も来たいな」と思ってしまう。
怪談には、人を引き寄せる妙な魅力があるのかもしれません。
イベント開催場所〜kitokoi(樹と鯉)〜
今回の会場となったkitokoi(樹と鯉)さん。
ブラジル料理の食べれるカフェとしても親しまれています。
スムージーも絶品。
以前、七瀬カオリさんも出演されたオカルトフェイラも開催されていました。
記事はこちら→広島の最終兵器・宴会芸アイドル七瀬カオリ|オカルトフェイラで炸裂した圧巻のショー
住所:〒730-0854 広島県広島市中区土橋町2-29
公式Instagram:https://www.instagram.com/kitokoi_hiroshima/
営業時間:11:00-18:00
定休日:月曜日

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