
大阪にあるフェティッシュバー、Fetish bar Zooへ行ってきました。
責め縄を得意とされている獅子若さんがオーナーを務めるお店です。
以前、信天翁如水さん主催のイベントで、お会いした御伽棋王子さんも働いているとお伺いしていたので、ずっと気になっていました。
実際に訪れてみると、女性ひとりでもかなり入りやすい雰囲気。
しかも、男性より女性のお客さまの方が多いそうです。
縄に少しでも興味があったり、責めたり責められたりの空気感が気になる方にもぴったりなお店。
今回は、オーナーの獅子若さんへ、縄との出会いや快楽について、色々とお話を伺いました。
獅子若さんインタビュー〜縄とともに歩む人生〜

「元気のない女性が、縄で変わった」

本日はよろしくお願いいたします。
獅子若さんと縄との出会いを教えていただけますか?
また、どのようなきっかけで緊縛師として活動を始められたのでしょうか。

30歳くらいのころですね。
当時東京に住んでいて、飲み歩きの一環としてハプニングバーにも遊びに行っていました。
そこの店長さんが、縄をする方だったんです。
ある時、元気のない女性がお店に来て、縛られることで元気になって。
それから、縄に興味を持ちました。
2008年から、Hajime Kinokoさんの元で縄を学びました。
縄と真摯に向き合い、お店のイベントでショーデビューし、一縄会の講師としても活動を始めました。
その後、2011年に獅子縄會(ワークショップ、サロン)を立ち上げ、現在に続きます。
「僕は責め縄が好きなんです」
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▲東京大縄。

縄で縛られることで、元気になる方がいるのも不思議です。
縄へのこだわりだったり、縄をする時に気にかけている部分はありますか?

Hajime Kinokoさんの縄といえば、アートのイメージを持っている方も多いと思います。
僕は、アーティスティックな縄ももちろん好きなのですが、責め縄が好きなんです。
苦しかったり、緊縛自体で責める。
周りの方からは、加虐的な縄と言われることも多いですね。
以前はお昼のお仕事をしながら、お店をしていました。
意外と医療職だったんですよ。

医療職だったのですね!(びっくり)

Zooをオープンするタイミングで、お昼のお仕事を退職して、緊縛師として生きています。
「責め縄はアジア圏で大人気」
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▲KINKYBOX周年イベント。

獅子若さんは海外などでもたくさんイベントをされていますよね。

昨年は、台湾、香港、中国の深圳で、緊縛ショー、ワークショップを開催しました。
責め縄はアジア圏で大人気なんですよ。
これらの地域は、30年前の日本っぽくていい雰囲気なんですよ。
また、15年前にロンドンにもHajime Kinokoさんに帯同して、ワークショップなどのお手伝いをしたこともあります。

すごいですね!!
日本の緊縛は世界中で大人気ですもんね。

海外でのイベントでは、和装も受けが良いですし、同じくらい洋装も受けがいいんです。
日本とそんなに変わらないかもしれません。
女性ひとりでも入りやすい、“縄特化”のお店
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▲カウンターの後ろは広い吊床スペース。

お店のこだわりや、ここでしか楽しめないポイントなどはありますか?
女性ひとりでも訪れやすい雰囲気な気がします!

お店を始めて1年になります。
完全に緊縛に特化したお店だと思います。
縄を体験して、縄を覚える。
そしてその後に楽しくお酒を飲む。
それがモットーですね。
女性の方もすごく多いです。
割合だと2:1で女性が多いでしょうか。
初めて来店される方は、お友達同士で来店されることも多いですよ。

すごく入りやすいお店でした!
興味があれば来てみるのがおすすめですね。
「雇い主と従業員のドライな関係です」
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▲御伽棋王子さん。

以前お話をお伺いした、御伽棋王子さんとの関係についてお伺いしてもいいですか?

雇い主と従業員のドライな関係ですかね!
(店内みんな爆笑。)
※横の席にいた王子さんも、
「そうそう、ドライですよ。縄の師匠です」
と絶妙なコンビネーションでした。

王子が縄をやるのにさまよっていて、僕はSMバーを探していました。
当時、王子がやっていたバーへ行くようになり、お手伝いをしていました。
王子のお店を閉めることとなり、僕のお店がオープンのタイミングで、バイトとして来てもらっています。
今では、立場逆転!!
(また店内爆笑。)

とても素敵な関係ですね。
獅子若さんがクールな印象があったのですが、冗談もたくさん言われる楽しい方で安心しました!
すごく話しやすいです。
趣味も縄。緊縛写真撮影も。
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▲DX歌舞伎町。

普段の獅子若さんの生活でハマっていることや、意外な趣味などはありますか?

うーん。ハマっていること…。
縄が生活の大半を占めています。
趣味も縄なんですよ。
あ!あとはUberEatsですかね!
めっちゃ頼みます。
ステーキ弁当だったり、ビッグマックだったり。
縄のつながりで、緊縛写真を撮ることもあります。
カメラで街並みを撮影することも、あったりなかったり。

縄を大切にして生きていらっしゃる感じがします。
緊縛写真素敵ですね。
「快楽とは、脳汁どびゅーな時」

獅子若さんにとって快楽とはなんですか?
また、真面目に快楽について追求すること(NUKITIMESのテーマ)についてどう思いますか?

脳汁どびゅーな時。
(再びみんな爆笑。)

真面目に話すと、僕にとっての快楽は縄をしている時ですかね。
受け手さんのコントロール、肉体、精神のコントロール。
そして快楽へ導いていく。
苦しそうな姿にも楽しさも倍増。
けがをさせたりするのはNGな時代なので、その中のぎりぎりを責めて導いていくのが快楽の追求でしょうか。
同じシーンは二度とない。
同じ人でも同じことは二度とない。
だから、その時々に集中して楽しみたい。
SMについては、縄をやるまで知らなかったんです。
だからSMer(エスエマー、SMプレイを愛する人)さんと話していると、途中から話が噛み合わなくなります。
SMerさんとは違うのだと思います。
なので、S,Mという括りではなくて、縛り手さん、受け手さんと呼ぶようにしています。
また、縛り手、受け手を両方される方もいらっしゃるので、縛り手さんをプレイリーダーと呼ぶことも多いです。

縄=SMではないと、すごく勉強になりました。
「全然モテませんでした」

獅子若さんはハンサムですが、お若いときからモテましたか?

全然モテませんでした。
好きな子には振られるばっかり。
モテた記憶は悲しいかなありません。
加虐嗜好は幼い頃からありました。
男女問わず、いたずらをしていた気がします。
王子のほうが背が高くてシュッとしていてモテる気が…。

お二人とも、シュっとしててかなり美形です!!
POPな着ぐるみで縛ることも
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▲縄紋。

ショーをされているときの衣装にこだわりはありますか?

袖無し作務衣を着ていることが多いです。
オリジナルの衣装です。
ショーに合わせてPOPに着ぐるみを着て縛ることもあります。
そういえば、泉さんは広島から来られたんですよね?
僕は祖母が能美島の人で、広島に幼少期よく行ったりしていたんですよ。

ものすごく親近感を感じますし、なんかめっちゃ嬉しいです。
貴重なお話をありがとうございました。
クールな一面と楽しい一面が出たり入ったりで、お話がすごく上手な印象を受けました。
プレイリーダーをされる方は、きっと周りの空気をしっかり見て相手の反応を見逃さない方なんだろうなあと。
獅子縄會15周年イベントへ向けた、最終調整
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▲最終調整前の皆さま。
この日は、5/10に開催される獅子縄會15周年イベント「縄心乱美」の最終調整の日。
出演予定の演者さんたちが、インタビューをしている後ろで真剣に緊縛をされていました。
タイラギヨッスィーさんは、獅子縄會にて8年間も練習を重ねているとのこと。
元々は鞭で遊んでいたのですが、鞭だけだと縄の話に入っていくのが難しいんです。
飽きやすい性格なのですが、縄會は8年続いています。
8年間という時間は、あっという間ではなく苦労の連続です。
師匠も厳しいですし。
また一同爆笑。
受け手のMaryさんは、
「獅子若さんが真剣にインタビューに回答されている姿が新鮮」
と、一緒にお話を聞いてくださいました。

“リアル”で出会った受け手さん
王子さんは、Xが凍結となり、受け手の女性をストリートで見つけてきたそうです。
俗にいうナンパかも、と笑いながら、
「3月に一生懸命プレゼンして、受け手を引き受けてもらいました」
とのこと。
受け手の女性は、SMなども何も知らなかったそうです。
ですが、
「楽しそうだなあと、緊縛に対するイメージが変わった」
と話してくださいました。
王子さんは、
「オンラインよりリアルが1番信頼性がある。ライブ感が大事」
ともおっしゃっていて、かなり王子イズムを感じました。
保育士さんで、受け手さん
少し時間が経つと、お仕事終わりのなおさんが出勤。
獅子若さんのパートナーであり、受け手をされている女性です。
そして、お昼のお仕事は保育士さん。
「SMとか縄とかもよくわからなくて、興味のある友達について遊びに行ったきっかけで縄に触れました」
もし縄に出会わなければ、全く別の人生を歩んでいたかもしれないなあと話してくださいました。
やさしく微笑むなおさんは、柔らかくて天使のよう。
ですが、
「ノーパンノーブラでパーカーを一枚羽織っただけで宅配便を受け取ってしまったり、パンツが見えても気にせず自転車に乗ってしまったりします」
とのこと。
しかも、
「まったく気にならない」
そうです。
見つけた方は、ラッキースケベにドキドキしてしまいますよね。
なおさん、獅子若さんたちと、しょうもない露出魔は季節を選んでいる説の話で盛り上がっていたら、突然獅子若さんが厳しい顔に。
最終調整をされている王子さんに、縄の指導。
見ていないように、しっかりと全体をみている姿に感動しました。
趣味も縄と言い切れるほどに、縄を大切にしているんだと。
Hajime Kinokoさん主宰の一縄会ショーイベント「縄紋」にも、獅子縄會として皆さま出演が決まっています。

縄を通して、人が集まる場所
責め縄、ショー、練習会、快楽の追求。
言葉だけを見ると、少しハードな世界に感じる方もいるかもしれません。
ですが、実際にFetish bar Zooで過ごしていると、そこにあったのは“縄が好きな人たちの居場所”のような空気感でした。
真剣に縄を調整している時間もあれば、しょうもない話で店内みんなが爆笑している時間もある。
獅子若さんはクールな印象がありましたが、実際は全体をしっかり見ながら、自然と場の空気を作っている方でした。
そして印象的だったのが、「同じシーンは二度とない」という言葉。
縄そのものだけではなく、人との関係や空気感も、その瞬間ごとに変わっていく。
だからこそ、長く続ける人たちが集まっていくのかもしれません。
縄に少しでも興味がある方。
“見る側”でも、“体験してみたい側”でも。
まずは、お酒を飲みに遊びに行ってみるところからでも楽しめるお店でした。
Fetish bar Zoo

住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎1丁目6−13 サウスビル 5F
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▲ココイチ風の無料案内所のすぐ近くです。個人的に関西を感じました。
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▲ファミリーマートの隣です!

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▲お店のシステムです。
Fetish bar zoo 公式X:https://x.com/Zoo_osk


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