大人になってから縄を学ぶということ|大人の部活動「広島縄会」忘年会レポート

年末の、少しだけ気持ちがほどける頃。
大人の部活動みたいな空気をまとった「広島縄会」の忘年会が、いつものStudio Hugで開催されました。

縄教室に通っている生徒さん、蛍さんのご友人、顔なじみの方、初めましての方。
この日は、ほどよく人が混ざり合う交流会。

部活のOB会や懇親会のような距離感で、「はじめまして」から会話がすっと始まります。

カップルで縄教室に通われている方と初めてお会いしたり、何度か話したことのある方と「最近どうですか」と近況を話したり。気づけば、ちゃんと心地よい居場所ができていました。

ドリンクは蛍さんが用意してくださり、食べ物やお酒は各自持ち込み。

「これどうぞ」
「あ、それ美味しそうですね」

食べ物や飲み物が増えていく感じが、いかにも忘年会。でも、賑やかすぎない。
広島縄会は、普段からこのペースだから居心地がいいのだろうなと感じます。

女王様がチーズフォンデュを作る夜

そんな中、いつの間にかキッチン側に立っていたのが、ペルシャ女王様
気づけば、チーズフォンデュの準備が始まっていました。

手元の動きが迷いなくて、「あ、これは慣れているやつだな」と思う感じ。

出来上がったフォンデュは、もちろん美味しい。
でもそれ以上に、その様子を囲む空気が心地いい。

女王様がチーズを溶かしている光景は、冷静に考えると情報量が多めなはずなのに、不思議と場に溶け込んでいます。

笑い声が混ざり、それぞれの会話が、ゆっくり続いていく。

縄はきっかけに過ぎず、人と人が繋がっていくためのツールなのかもしれない。縄を通して繋がったご縁に感謝が深まります。

縄を学ぶ理由はいろいろ。でも空気は同じ

生徒さんに「どうして縄を習っているんですか」と聞いてみました。

返ってくるのは、とても真面目な言葉。
SMに興味がある
きちんとした緊縛を学びたい
相手の身体を大切に扱いたい

一方で、SMとは関係なく、技術として縄を学びたい方や、大人になってからの部活動として通っている方もいます。

共通しているのは、軽さがないこと。
でも、重たくもない。

ふざけすぎず、堅すぎず、ちゃんと集中して、ちゃんと楽しむ
お相手を傷つけないために、しっかりと技術を学ぶ。そこに一切の妥協なし。

このバランスが、広島縄会らしさです。

エロスを前面に出さないのに、内容はとても濃い。
ロープアーティストとして活動している蛍さんが主宰されているからこそ、「部活感」と「専門性」が自然に共存しているのだと思います。
広島縄会の縄教室は他のどこの縄教室よりも、どこか安心感のある空気。

縄教室は基本的に日曜日の12時から。
初心者は初級クラスで、人体の構造からしっかり学びます。
縄を持っていなくても大丈夫。
縄選びやケアまで教えてもらえるので、最初の一歩が踏み出しやすいです。

SMとかじゃないけど、なんとなく縄に興味がある方も始めやすい環境が整っていますよ。

広島縄会公式HP:https://hotarua666.wixsite.com/hironawa/abouto

受け手・Yu-koさんの、ちょうどいい立ち位置

今回の忘年会で、印象に残った方がいます。
来年開催される「雪虫」の受け手を務める、Yu-koさん

緊縛のモデルとして関わったきっかけは、「なんとなく」。
強い動機があったわけではなく、流れの中でそうなったそうです。

初めて縛られたのは、蛍さんの緊縛の師匠。
それ以降、蛍さんとは10年以上のお付き合い。

今回の復帰公演の出演依頼も、ほとんど迷わず二つ返事だったとか。

この話を聞いていて感じたのは、信頼関係が、もう説明不要なところまで来ているということ。
蛍さんとの縄で繋がれた、信頼感という絆に感動します。

その落ち着きのある姿勢が、部活に1人はいる静かだけど頼りになる先輩みたいで、妙にしっくりきました。

Yu-koさんのお子さんは19歳。
そして、私とYu-koさんは同級生。
(ものすごくお若く見えます。びっくり!顔出しはされていないので、実際のYu-koさんに会いたい方はショーへ来てください。)

この情報が出た瞬間、場の空気が少しゆるみます。
受け手であり、母であり、同じ時代を生きてきた一人の女性。
どれか一つに寄らない、この自然さが魅力なのだと思います。

ペルシャ女王様の言葉責め講座は、空気を楽しむ時間

忘年会のおしゃべりがひと段落した頃、話の流れのまま、いつの間にか始まっていたのが、ペルシャ女王様の言葉責め講座。

といっても、空気が張りつめるような感じではありません。
みんなで話している延長線上で、自然と話題が深まっていくような感覚です。

話されていたのは、相手との距離感のことや、言葉をどう重ねていくか、という考え方について。

細かなテクニックを教えるというより、どう向き合うか。
どう空気を読むか。

その“姿勢”を、さらっと分けてもらっているような時間でした。

印象的だったのは、行為そのものよりも、そこに至るまでの流れを大切にしているということ。
言葉ひとつで、空気はちゃんと変わる。
そんな感覚が、会話の端々から伝わってきます。

女王様は脳を使う。
M女は体を使う。

説明というより、あとから考えさせられる言葉として、静かに残りました。

正解を教え込むのではなく、それぞれが、少しだけ考えを持ち帰る。

そんな静かな余白が、この夜の空気を、より心地よいものにしていました。

ペルシャ女王様には、以前じっくりお話を伺ったこともあります。
考え方やスタンスが気になった方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

▶︎ 記事はこちら
広島のSMクラブ「フェチドール」女性オーナーの哲学とは?

おそろいのスウェットは、部活のチームウェアみたいで

私と蛍さんで共同制作した、馬モチーフのスウェット。
ありがたいことに、この日は何人かがおそろいに。

誰かが言い出すわけでもなく、あとから気づいて、少し笑う。

こういう小さな一致が、この場の距離感をよく表している気がします。
そして、この日3名新しいおそろいスウェット仲間が増えました。

完全受注生産ですが、気になる方は私か、広島縄会へ一報いただければ購入可能です。
※1枚8800円(送料別)10日前後お時間をいただきます。


▲撮影の裏側です。

泉あきX:https://x.com/izumiaki924

蛍さんの話が始まると、つい聞き入ってしまう

忘年会の途中で、蛍さんのこれまでの話を聞く時間もありました。
これがまた、つい聞き入ってしまう内容で。

人生の振れ幅がなかなか大きく、ジェットコースターみたい、という表現がしっくりきます。
意外な過去の話も多く、聞いているこちらは自然とワクワク。

もともとはアパレル業界で働いていて、ショップの店長をされていた時期もあったそうです。
今の姿からは、少し意外に感じる方もいるかもしれません。

そこから、結婚を機にアダルトな職種へ。
理由のひとつが「結婚式の費用を貯めるため」というのも、なんだか蛍さんらしくて、思わず笑ってしまいました。

そして、その後にSM業界へ。
点と点が、あとから線になっていくような話で、「なるほど」と腑に落ちる瞬間が何度もあります。

このあたりの詳しい経緯については、以前じっくりインタビューさせていただきました。
蛍さんの歩んできた道をもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

▶︎ 記事はこちら
緊縛モデルとして初デビュー:広島縄会「雨宮蛍」主催の緊縛講習会

そして、雪虫へ。部活動の集大成みたいな一日

蛍さんの復帰ショー「雪虫」は、2026年2月6日に開催予定。
年に一度だけ行われる、緊縛プレイショーです。

頚椎手術のため、約2年間活動を休止していた蛍さん
このショーは、ロープアーティストとして年に一度だけ続けてきた特別な場でもあります。

尺八の生演奏とともに、その場の空気を感じ取りながら流れを組み立てていく即興性の高い構成。
受け手は、Yu-koさん

私は当日、カメラマンとして現場に入らせていただきます。

蛍さんに初めてお会いしたのは、活動休止中の頃でした。
過去のショー写真を見せていただきながら、
「いつか、この方のショーを生で見たいな」と思っていた時間。

それが、ようやく形になる。
静かですが、確かなうれしさがあります。

縄は、縛るためだけのものではありません
学びがあって、人がいて、戻ってこられる場所がある

大人の部活動「広島縄会」は、そんな感覚を、何度でも思い出させてくれる場所でした。

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