鞭の世界を覗いてみた――十三「Black Berry 超鞭祭」体験記(前編)

大阪・十三。
昼間でもどこか夜の匂いがする、独特の街です。
その一角にある「グランドサロン十三」で開催されたのが「Black Berry 超鞭祭」。

普段はキャバレーとして使われているという会場は、きらびやかな照明と深紅のカーペットに包まれていて、どこを見ても少し非日常。
そんな空間に、“鞭”を愛する人たちが全国から集まっていました。

主催はSM女王様・西口ゆかさん
鞭をテーマにしたイベントは多くありませんが、この日はまさに“鞭尽くし”の一日。
筆者にとっても初めての参加で、「どんな世界が広がっているんだろう」と胸を高鳴らせながら、十三の街を歩きました。

開場――鞭と打具、職人の情熱

お昼の1時、いよいよイベントがスタート。
ショーが始まるまでの時間は、作家さんたちのブースを自由に見て回ることができます。

並べられた鞭はどれも個性的で、美しい色やしなり方をしていました。
その前で、職人たちが穏やかに話しながら、一本一本を確かめています。
試し打ちを楽しんでいる方もいて、会場全体がゆっくりと熱を帯びていくようでした。

以前の取材で出会った職人さんの姿もちらほら。
思わず「お久しぶりです」と声をかけると、笑顔で迎えてくれて、“同じ世界を見ている仲間”のような温かさを感じました。

篠宮紫穂さんのショー――変態戦士、現る

午後2時。
照明が落ち、ステージ中央に立ったのはhakobunenomori篠宮紫穂さん

初めて見る“鞭のショー”に胸がどきどきしていましたが、始まってみると、その空気は意外なほど明るくて柔らかいものでした。

関西らしいコメディタッチの演出で、会場には自然と笑い声が広がります。
セーラームーン風の“変態戦士”が登場した瞬間、客席からは歓声と拍手。
ときどきハプニングもありつつ、それすら笑いに変える篠宮さんの姿に、観客は完全に引き込まれていました。

そしてフィナーレでは、会場にいた女王様たちがステージに上がり、変態戦士を討伐。
痛みよりも笑顔が溢れる時間。
鞭のショーがこんなにバリエーションに富んでいるなんて、正直、少し驚きでした。

公式X:https://x.com/witasexutopia

鞭職人紹介タイム①――全国から集まったこだわりの手仕事

ショーのあとは、鞭職人たちによる販売商品紹介コーナーへ。
司会は西口ゆか女王様

この日は直接職人さんから購入できるということもあり、来場者と職人の距離も近い。
西口ゆか女王様との掛け合いも魅力のひとつ。

一間庵(いっけんあん)

岡山から来られた鞭職人さん。売り子の夢子さんは、篠宮紫穂さんのショーにも出演されていました。
フェイクレザーのバラ鞭は軽く扱いやすく、本革のバラ鞭は優しくしなやか。
透明鞭は可愛い見た目ながら破壊力があり夢子さんがステージで実際に使用されていました。

公式X:https://x.com/ikkennann

Garm(ガルム)

音ほど痛くない、気持ちいい鞭」をテーマに出展。
皮の丸紐バラ鞭、ワニ革のバラ鞭、プレイにも使える低温ろうそくなど、どれも実用的で美しい仕上がり。
音が柔らかく響き、打たれる感覚が“ちょうどいい”心地よさだと感じました。

公式X:https://x.com/Garmwitaguest

ピシャール(PICHARD)

福岡からの参加で、SIVA女王様がステージで使用されている鞭の製作者。
クラッキングに特化した一本鞭、縄跳びのような一本鞭、魔法少女のステッキのようなデザインなど、多彩な作品を展示。

ご本人の明るい人柄も魅力で、ブースの前は常に笑い声でいっぱいでした。

公式X:https://x.com/dageki_japan

パドル工房

樹脂製や木製など素材の違いが楽しめるパドルを販売。
特にステンドグラス調のパドルは人気で、光を受けるとキラキラと輝きます
叩く音まで美しく響き、見た目にも音にもこだわりが感じられました。

公式X:https://x.com/paddlefactry

かいじゅうのしっぽ

“声が10cmしか届かない”と、西口ゆか女王様が通訳のようにサポートして紹介。
革貼り合わせのパドルや、革製打具「ドンキ」などを販売。
縫い目をきれいに隠す細やかな手仕事に、丁寧な職人気質を感じました。

公式X:https://x.com/kaiju_no_sippo

RISE(ライズ)

新作「編み込みバラ鞭スーパーハード」やクラッキング鞭を発表。
アタッチメントを付け替えできる“プリッツ”は、5種類の先端がセットになったケース入り。
いい意味でやばい」と笑うRISEさんの言葉どおり、しなやかで強い、美しい一本でした。

公式X:https://x.com/NextGene_Whips


職人さんたちの熱い思いを聞いているうちに、鞭は「叩く道具」ではなく、「音を奏でるための楽器」のようにも見えてきました。

スポーツウィップ協会――音とリズムで魅せる、鞭の新しい形

次に登場したのは、スポーツとしての鞭を広めるスポーツウィップ協会の皆さん。
ステージに立つ姿は堂々としていて、空気が少し引き締まります。

ミカミさんおみよさん姉妹による和風の演目は、動きの美しさが際立ち、一打ごとに鳴る音が、まるで太鼓のようにリズムを刻みます。

もふこんさんはダンスと鞭を組み合わせた演目で、観客を笑顔に。
そして会長の鞭乃真(むちのまこと)さんのショーが始まると、空気が一瞬で変わりました。

静寂の中に響く鋭い音。
リズムとテンポ、そして無駄のない動き。
一打一打がまるで音楽のようで、観客がそのリズムに吸い込まれていくのが分かります。

ステージが終わると同時に、客席のあちこちから「アンコール!」の声
軽く頷いて再び鞭を構えました。
音楽が流れ出し、再び鳴り響く鞭の音。
それはまるで、これが祭りだと言わんばかりの空気を割くような清々しさがありました。

隣の席にいたお兄さんが「このあとのアンコールの流れ、すごく楽しいですよ」と教えてくれた通り、会場全体がひとつのリズムを共有していくような心地よさがありました。

鞭はSMプレイだけではなく、スポーツとしての一面もあることを知り、更に深い世界へ誘われます。

スポーツウィップ協会公式HP:https://sportswhip.jp/
公式X:https://x.com/micco99999

オークション――鞭をめぐる熱気と笑顔

続いてはオークション。
司会を務めるのはもちろん、西口ゆか女王様
会場の熱をそのままに、次々と出品される鞭やSMグッズ

広島のSMバー「WIZARD」からはDariさんも参加し、鞭や桃太郎工房のたい焼きグッズ、レモンの口枷などを出品。
全商品が落札されていました。

初めてのオークションの空気は、緊張よりも楽しさ。
手を上げて金額を伝える声のリズムに、なぜか私までドキドキしてしまう。
空間も相まって、非日常気分の上昇が止まりません。


▲Dariさんが快くカメラ撮影に応じてくださいました。

鞭を作る人、使う人、魅せる人。
それぞれが違う形で「好き」を表現しているのに、不思議と全員の熱が同じ方向に向かっている

会場全体が少しずつ静まっていき、
ここから、鞭の“もうひとつの側面”が見えてくる時間が始まります。


後編につづく

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