
広島の夜を知る人なら、一度は耳にしたことがある名前かもしれません。
歌って、踊って、笑わせて、最後はなぜか元気をもらって帰る。
そんな不思議な引力を持つパフォーマー、七瀬カオリさんです。
2017年のデビューから、地下に潜った時期、そして2025年の復活まで。
向かい合って話を聞いていると、その時間は途切れることなく、一本の線でつながっていました。
今回は、七瀬カオリさんのこれまでと、これからについて、じっくりお話を伺いました。
【七瀬カオリ 経歴】

2017年 横川の外国にて、一発芸でデビュー。
2021年 地下に潜る。その間にUber Eats配達員、歯科受付などをする。
2025年 7月 熟女スナックにスカウトされ、No.1に。惜しまれながら9/27に引退。
12月 復活。
ヲルガン座で「七瀬カオリ 単独興行 〜復活祭、愛・おぼえていますか〜」
七瀬カオリさん公式SNS
X:七瀬カオリ👙広島の最終兵器
Instagram:七瀬カオリ Kaori Nanase
公式HP:https://kaorinanase.amebaownd.com/
最新情報は公式SNS、HPより確認ください。
七瀬カオリ|インタビュー
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▲カオリさんに連れて行っていただいたレトロな喫茶店でお話を伺いました。

今日はよろしくお願いいたします。
カオリさんがはじめて披露した一発芸ってどんな内容だったんですか?

2017年1月、横川の「外国」で一発芸大会が開催されました。
楽しいことが大好きなので、出てみようかなあと思い出てみました。
その時は、赤いドレスを着て、歌いながら踊る芸を披露。
選んだ曲は、
渡辺真知子の「かもめが飛んだ日」
山本リンダの「狙い撃ち」
山口百恵の「さよならの向こう側」。
ありがたいことに、その場がすごく盛り上がってそこから、少しずつ声をかけてもらうようになり、イベントに出る機会が増えていきました。

お話しててもすごく明るくて、楽しい方なのが伝わってきます。もっと前の話も聞かせてください。どんな学生さんだったんですか?

出身は香川県です。大学進学をきっかけに広島へ来ました。
大学では美術や芸術を学び、実は大学院も修了しています。
(広島では誰もが名前を知る有名大学で、大学院まで修了されている才女です。)
高校時代は陸上部でした。
足の筋肉がとてもきれいで、「筋肉の作品を作りたい」と思って美術の道へ進んだんです。
大学時代は学生寮に入っていて、飲み会が頻繁にありました。
そこで披露した香川県の伝統的な踊りが、なぜかめっちゃウケました。
歌ったり、踊ったり。当時からみんなを楽しく盛り上げていました。
学生時代はドイツへ交換留学へも行きました。

ドイツ留学!!
めっちゃかっこいいですね。ドイツってあんまり聞かないですね!!

ドイツ語も英語も、ほとんどできない状態で留学しちゃって。
作品さえ作れれば問題ないと思ってたんです。
でも、言葉が通じないと友達ができない。
そこで通うようになったのが、現地のカラオケバーです。
カラオケバーは日本のような個室ではなく、バーでみんなが一緒に聴くスタイル。
反応が全部、そのまま返ってくるんですよ。
どうしたら場が盛り上がるかを考えて、当時流行っていた「モスカウ(日本ではジンギスカンという曲名で有名)」を歌って踊るようになります。
さらに、その曲に合わせるため、コサックダンスも習得。
みんなを笑顔にしたくてやってたら、ダンスも、言葉も、友達も増えていきました。
筋肉の作品を作るために学んでいたはずが、いつの間にか、自分自身が筋肉を使うパフォーマーになっていました。

ほんとにワールドワイドで素敵です。
引き出しが多すぎて、話しているだけで面白いです。
ショーのアイデアは、どうやって生まれるんですか?

何でもない雑談の中から、ふっと浮かぶこともある。
人からのアドバイスを、そのまま試してみることもありますね。
音楽が好きで、音楽を聴きながらイメージを組み立てることも多い。

どんな音楽が好きなんですか?

実は北朝鮮という国はさておき、北朝鮮の音楽が結構好きだったりします。勢いがあって。
筆者も北朝鮮音楽が好きで、曲名の話で盛り上がり、思いがけない共通点が見つかりました。この間北朝鮮を見に行ったよーなどと。サブカルチャーにも精通してるカオリさんは素敵すぎ。
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▲牛がいるところは北朝鮮。

基本は、みんなが笑顔になるためなら何でもやる。
皿回し、立ったままのブリッジ、アコーディオン、ピアノ、ドラム、ドイツで覚えたコサックダンス、バランス芸。
体を使って練習すれば、できそうなことは全部やります。

お恥ずかしながら、まだ生で拝見したことはないんですが、カオリさんのショーって、すごく明るい印象があります。楽しいショーにするためにどんなことを心がけていますか?
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▲パフォーマンス中の笑顔が印象的。

まず、自分が楽しいこと。
来てくれた人の時間が、あっという間に過ぎてしまう。
そんなショーを心がけています。
宴会芸アイドルなので、歌って踊って可愛い存在を目指しているわけではありません。
でも、思いっきり笑ってもらえたら嬉しい。
そのために、あっと驚く仕掛けや、内容が単調にならない構成を常に考えています。

カオリさんといえば、早着替えも有名ですよね。
早着替えは、いつからやっているんですか?

ある有名な演出家さんから、ビキニの早着替えを提案されたのがきっかけでした。
ひょんなことから東京で舞台に出た際、着替えがとても多く、回数を重ねるうちに、舞台に出ることよりも、早着替えそのものが楽しくなってしまいました。
ビキニは現在5〜6種類。
トレードマークの黄色いビキニは2着。
過去には、ファンクラブ会長さんの営む古本屋さんに、黄色いビキニが奉納されたこともあるんですよ。

舞台より、早着替えが楽しくなっちゃうなんて、カオリさんらしいですね。
蛍さんとの出会いについて教えてください。
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▲カオリさん&蛍さん。

2017年1月、横川の「外国」で一発芸大会が開催されました。
あるイベントでお会いしました。そのとき、主催者の方から「緊縛モデルを探している」と聞いたんです。
なんか楽しそうだなと思って、すぐ立候補しました。
最初の緊縛イベントは、広島フラワーフェスティバルでの野外緊縛。
イベント時に呼ばれれば、モデルとして受け手をしています。
ただ、緊縛に対して性的な感覚はありません。
蛍さんの緊縛ショーという作品の一部、という感覚ですね。
※緊縛モデルとしての初デビューについては、
広島縄会「雨宮蛍」主催の緊縛講習会の記事に詳しく書かれています。
興味のある方は、ぜひこちらも読んでみてください。
【緊縛モデルとして初デビュー:広島縄会「雨宮蛍」主催の緊縛講習会】

学生時代からずっと、七瀬カオリとしてまっすぐに走り続けていらっしゃるんですね。ブレない軸がかっこいいです。そんなカオリさんの地下に潜っていた時期のことをお伺いしたいです。戻りたいと思うことはありましたか?

コロナ禍で予定されていたイベントがすべてなくなり、楽しく宴会芸ができないことが、すごく辛かった。世の中の重い空気も相まって、精神的にもかなり落ち込んでしまいました。今は時期じゃないと、活動を止めました。
結婚をして、山口県へ移住。
もう戻ることはないだろうとなんとなく思っていました。
引っ越したばかりで知り合いもおらず、緊急事態宣言で飲食店も閉まり、誰とも話せない日々。すごく悲しい気持ちになりました。
その頃は、Uber Eatsの配達員、歯科の受付をしていました。
配達員時代には、自転車で1日70km走ることもあり、体がかなり鍛えられました。
コロナ禍が落ち着いた頃、Uberでケンタッキーを届けた先が、たまたま知り合いのお店。
その時、最近お店を始めたんだけど、うちで働かない?と声をかけてもらいました。
そこから熟女スナックで働くことになり、やはり人を笑顔にするのが大好きだと、改めて気づいたんです。それから復活に向けて動き出したんですよ。

カオリさんがUberEatsの配達員だったのもすごくびっくり。そして自転車だったとは!70kmも毎日自転車なんてさらにびっくりです。
※筆者はUberの中の人だったことがあり、その話でもまた盛り上がる。共通点が多くてびっくり。
実は私も芸大だったりしました。

2026年は、どんな一年にしたいですか?
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▲おっぱいバズーカ、ヘルメットも自作です。

復活したばかりなので、のんびりペースでイベントなどに出たいですね。
そして、怪我をしないこと。
体が柔らかいので、新しい技を開発したい。
衣装や小道具も作りたいですね。
学生時代は金属溶接もしていたので、それに比べて布は危険性がなく、楽しく作れます。

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