Rope Art Show in 丸亀 vol.3〜演者の素顔に触れる。ご存知!御伽棋王子さんと信天翁如水さんインタビュー〜

▷Rope Art Show in 丸亀 vol.3 体験記


▲ご存知!御伽棋王子さん×亞魅ちゃんさん

丸亀でのショーは、縄の動きや呼吸の奥に、演者それぞれが抱えてきた思いや積み重ねが静かににじんでいて、その温度が心に残りました。

縄を扱う手つき、息づかい、距離感、空気の扱い方
そこには技術だけでなく、人生や伝えたい思いがしっかり刻まれています

後編となる今回は、この夜の主役とも言える二人の縛り手、大阪から参加された ご存知!御伽棋王子(ごぞんじおとぎおうじ)さん、そしてイベント主催・縄師の 信天翁如水(しんてんのうじょすい)さん にお話を伺いました。

そしてショーパートナーである 亞魅ちゃん(あみちゃん)さんからも、大切な一言をいただいています。
前編とはまた違った、深く静かな“丸亀の夜”をお届けします。

ご存知!御伽棋王子さん

支配欲、優しさ、多幸感。そのすべてが縄の中にある

緊縛の原点は、小学二年生の衝撃

いずみ
いずみ

まずは、王子さんの緊縛の原点から伺いたいです。

王子さん
王子さん

ご存知!御伽棋王子(以下、王子)さん
小2のとき、友達のお兄さんが持っていた緊縛写真集を見てしまったんです。衝撃でした。あれがすべての始まりですね。
ずっと心の奥に残っていて、2018年になって初めて縄を持ちました。

そのとき御伽棋蕾華女王様に習い始め、某SMバーの店内ショーでデビューしました。

いずみ
いずみ

そこから、一気に活動が広がっていくわけですね。

王子さん
王子さん

はい。

・2020年、大阪ミナミにFetish Bar「AmberRabbitPrince.Bar」をオープン
・2021年、京都バルバラで店内ショー
・2022年、縄だけで“責め・支配”をしたくなり、獅子若先生に師事。獅子縄會の教室生に
・同年、ショーパートナー亞魅ちゃんとの活動開始
・一縄会主催「縄紋」出演
・風見蘭喜さん主催「緊縛遊戯」出演
・2023年「縄紋」「若武煮」「LUNA大阪交流会」出演
・2024年「大阪大繩あそび」「全日本緊縛博覧会」出演
・同年、修行に専念するため自身のバーを閉店
・2025年、「縄紋」「若武煮」「新橋ジャックローズ緊縛撮影会」「ヒョーゲン」「大阪大繩あそび」出演
・2025年よりFetishBarZooのスタッフへ

2022年から如水さんのイベントにも継続して参加しています。

真面目に快楽を追求すること

いずみ
いずみ

NUKITIMESのテーマでもありますが、王子さんにとって「快楽」とはなんでしょうか?また、「快楽」を追求することについてどう思いますか?

王子さん
王子さん

五感や欲望が満たされたときに生まれる感情だと思います。
縄でその場を支配して、相手の欲望を掬い上げたい。
相手が身を委ねてくれたら嬉しいですね。
だからこそ、僕は真面目に快楽を追求しているのだと思います。

探していた“答え”と、運命の師”獅子若先生”に出会った瞬間


▲獅子若先生。

いずみ
いずみ

その“支配したい”という欲望が、獅子若先生との出会いにつながったわけですね。

王子さん
王子さん

そうですね。
縄だけで、SMプレイだけで、人を責めて支配したい。
技術というより“欲望の形”として、それをずっと探していました。

その答えを持っていたのが、獅子若先生でした。

先生は、縄だけで相手を完全にコントロールしていました。
呼吸と所作だけで場の空気が変わり、相手との関係性まで変わる
力任せではなく、静かに、圧倒的に支配していく。

初めて見たときは、ただうまいという印象では収まりませんでした。
“こうなりたい。これが欲しかった”と身体の奥が反応したんです。


▲獅子若先生。

王子さん
王子さん

まさに、自分が探し続けていた形がそこにありました。
だからこそ感銘を受けましたし、深く尊敬しています。

その出会いがあったから獅子縄會で学び続けていますし、
Fetish Bar Zooで働くという選択にも迷いがありませんでした。
僕の現在の活動は、先生への尊敬がそのまま形になったようなものです。

クールな佇まいの裏にある、ちょっと意外な素顔

いずみ
いずみ

王子さんの可愛い一面もお聞きしたいです。

王子さん
王子さん

ウイスキーが好きで、オーセンティックバー巡りをよくします。
喫茶店の“かたいプリン”も好きなんですよ。
アニメもよく観ます。最近は「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい。」にハマりました。

ショーは生き物。練習しすぎるとリアルでなくなる


▲Rope Art Show in 丸亀 vol.3

いずみ
いずみ

丸亀でのショーについても伺いたいです。

王子さん
王子さん

亞魅ちゃんは痛みに強くて、ほとんど声を上げません。
だから僕も飲み込まれないように、普段はアドレナリン全開の“殺し合い”の緊縛になります。

ただ、練習をしすぎると流れを読まれてリアルじゃなくなる。
だから最近は軽く縄遊びをして呼吸を合わせる程度。本番はすべてその場で決めます。
ショーは生き物なので。

本音を言えば壊したい気持ちもありますが、壊したらもう遊べません。
そのバランスが大事なんです。

丸亀では「優しさ・多幸感」を届けたかった

王子さん
王子さん

今回の丸亀では、優しさと多幸感を意識しました。
終わったあと、お客様にどう伝わるか楽しみでした。

亞魅ちゃんは“月”。王子は“太陽”

いずみ
いずみ

亞魅ちゃんさんからも一言いただいてもよろしいですか。

亞魅ちゃんさん
亞魅ちゃんさん

よく受け手のほうに注目が集まるのですが、私は“月”だと思っています。
太陽である王子さんの光がないと輝くことのできない存在。

今回は、言葉を使わずに伝えることの難しさをあらためて感じました
皆さまに伝わっていたら嬉しいです。


王子さんとお話ししていると、言葉よりも“静かな熱”が先に伝わってくる。
縄で追い求めるのは、痛みや恐怖ではなく、相手の奥の奥まで届く関係性。
支配という言葉が持つ冷たい印象とは逆に、
その内側には、とても丁寧で誠実なまなざしがありました。

壊したいけれど、壊してしまえばもう遊べない
この言葉に、縛り手としての覚悟と責任、
そして人としての優しさが、静かに滲んでいました。

ご存知!御伽棋王子さん公式X:https://x.com/gozonji_ouji

信天翁如水さん

優しい縄、深い研究、そして“技術の美しさ”


▲信天翁さんの顔出しNGなのですが、一番右側の方です。前列左からリリィ★スターダストさん、紫陽花アザミさん、信天翁如水さん。後列左から亞魅ちゃん、ご存知!御伽棋王子さん。

神戸で縄と出会い、そこから10年で210人を縛る

いずみ
いずみ

如水さんの緊縛の歴史について伺います。

如水さん
如水さん

信天翁如水(以下、如水)さん
12年前、神戸のSMサロン「さぁるーむ」で緊縛と出会いました。
興味はあったのですが、触れたのはそこが最初です。
講習に一年ほど通い、その後はSMバーやフェティッシュバーをまわり、縛らせてくれる人を探し続けました。

10年で210人ほど縛らせていただきました。

いずみ
いずみ

すごいですね!まさにストリート緊縛ですね。

如水さん
如水さん

確かにそんな感じでしたね。
体の作りも柔らかさも痛みの感じ方も、人によってまったく違います
そのたびに吊り方を調整し続けたことで、技術が上がっていきました。
次第に「縛ってほしい」と声をかけていただくことも増えて、とても嬉しかったですね。

岡山の縄サロンは12月に閉会。ただし“縄を辞めるわけではない”

如水さん
如水さん

縄を辞めるという意味ではありません。
その場所でやりたかったことをやりきったという感覚が強いです。
僕自身の引っ越しの事情もあり、サロンという形より、別の形で続けていくほうが自然だと思いました。

生徒さんも多いので、月2回の講習会はこれからも続けます。
形は変わっても、縄を伝える気持ちは変わりません

包縄とyoga縄。優しい縄の新分野


▲信天翁さんに縛っていただきました。

いずみ
いずみ

信天翁さんといえば、包縄やyoga縄という新しいスタイルの縄も特徴的です。どのような縄なのでしょうか?

如水さん
如水さん

痛いとか苦しい縄は、僕自身があまり好きではありません。
そこで生まれたのが、包縄とyoga縄です。

包縄は、縄で身体を包み込むような緊縛です。
気持ちよすぎて寝てしまう方もいらっしゃいました。
突然動かなくなって焦ったら、いびきをかいていたこともあります。
それくらいやさしい縄です。

yoga縄は、yogaの考え方を取り入れたリラックス系の緊縛です。
きっかけは、yogaをしている受け手さんとの出会いでした。
緊縛に活かせるのではと思い、気付けば研究を始めて6年ほどになります。
日々勉強、研究です。

工程を10で分けるなら、5がストレッチ、3が固定、2が緊縛です。
男性は特に体が固い方が多いので、ストレッチに時間がかかることもあります。
緊縛より、ストレッチの方が大変なこともしばしば…。
でも大切な工程なので、決して飛ばすことはできません。

ストレッチを通じて呼吸をお互いあわせていくことで、一体感も生まれます。
緊縛において、呼吸はすごく大事です。
呼吸をあわせてリラックスしていくことで、心までほぐされ相手へ身をゆだねることができますよ。

いずみ
いずみ

やさしい縄でも、吊れるんですよね。

如水さん
如水さん

はい。ゆるいわけではありません。
ポイントを押さえれば包縄もyoga縄も吊れます。
新しいジャンルだと思っています。

こだわりは「かんぬき」。力の分散が美しさを生む


▲手順を見せていただきました。

いずみ
いずみ

如水さんの縄へのこだわりも教えてください。

如水さん
如水さん

僕は一番「かんぬき」にこだわっています。
縄の脱落や移動を防ぐための、いわば要の部分ですね。

全体的に均等に力がかかるほど負荷が減り、受け手さんの身体は楽になります。かんぬき一つでここまで変わるのかと言うくらいの変化があります。

ここまでかんぬきにこだわる人は、正直少ないと思いますよ。

かんぬきを使った膝縛りは、研究に3年かかりました。
技術を活かすと、展開を含めて20分、20分、20分と吊られていても平気という方が多いです。

身体に力を込めて体を締めてから縄を通すこと、呼吸を合わせること
どれも一体感につながる、大切な工程です。

イベントを開く理由、そして「縄とは何か」

いずみ
いずみ

如水さんがイベントを続ける理由、そして“縄とは何か”について伺いたいです。

如水さん
如水さん

縄に興味がある人には「こんな緊縛もあるんだよ」と伝えたい。
まだ知らない人にも「こういう世界があるんだよ」と知ってほしい。
それがイベントを開く理由です。

僕にとって縄は、快楽を僕自身が感じるための道具ではありません。
どんな人でもきれいに吊り上げることが純粋に楽しい。
痛い、苦しいだけの縄は好きではありませんし、見ていても美しさを感じません。

身体の形、呼吸、バランスを見て、
その人がその人らしく見える“位置”を探していく
その感覚は、どちらかと言えば芸術に近いと思っています。

NUKITIMESのテーマでもある“快楽”について

いずみ
いずみ

最後になりますが、NUKITIMESのテーマでもありますが、如水さんにとって「快楽」とはなんでしょうか?また、「快楽」を追求することについて、どう思いますか?

如水さん
如水さん

男性的な快楽というと射精を伴いますよね。
その意味では、僕の縄とは少し距離があります。
僕自身、緊縛で快楽を得る体質ではないので、プレイ縄はあまり向いていません。

僕の思うプレイ縄は、風俗店などの性サービス業に近いかもしれません。相手の望む、欲しいものをしっかりと見て与えるもの。

僕がやりたいこととは少し違います。

僕にとって縄は、特技であり、芸術作品です。
痛みや苦しさではなく、美しさや安心をつくりたい。

快楽を追求することは素晴らしいことですし、人によって形が違うのも自然です。
縄で快楽を得る人がいても良い。
安全で安心なら、それはその人の楽しみとしてありだと思います。


信天翁さんと話していると、技術や理論よりも先に“穏やかさ”が伝わってきます。
身体のつくりを読み、呼吸を合わせ、相手が安心して委ねられる場所をつくる。
その姿勢は、縛り手である前に、一人の人としてのやさしさに根ざしているように感じました。

派手さや過激さではなく、静けさと誠実さで人を支える縄
丸亀の夜に漂っていた、ほっとするような空気の正体は、きっと信天翁さんの人柄そのものなのだと思います。

信天翁如水さん公式X:https://x.com/sintenoh

丸亀の夜が教えてくれたこと

丸亀のロープアートショーは、ただ美しいだけのイベントではありませんでした。
その裏側には、何年も積み重ねてきた経験、性癖、技術、哲学が静かに息づいています。

王子さんの“支配と優しさ”。
亞魅ちゃんさんの“月のような存在感”。
如水さんの“研究と芸術”。

すべてが混ざり合って、丸亀の夜は紛れもなく特別な時間になりました。

縄が結ぶものは体ではなく、人と人の“縁”なのかもしれません

FetishBar Zoo

ご存知!御伽棋王子さんがスタッフとして働かれているFetishBar Zoo
営業時間、出勤予定などは公式Xをご確認の上、来店ください。

住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎1丁目6−13 サウスビル 501

店舗公式X:https://x.com/zoo20250301

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